【2021年7月版】青森の今がわかる。景気が一番いい地域は、ここだ!#青森 #経済 #景気 #実態

A-join特派員のかんからです。

僕にとっては今や昔になってしまいましたが

就活って、大変ですよねー。

高校生や大学生ならまだしも、夢がありますから。好きな業界が選び放題?な感じでもあります。でもコロナ禍で若干選択肢が狭まっているのは事実としてあったり……青森県内に就職を希望されている方であれば、なおさら切実でしょう。

中途採用を探している方も、ぜんぜん職が見つからないとかで辛いとか嫌だとか、切羽詰まっている状態の人もおられるかもしれません。希望職種と求人のミスマッチとか、給料が低すぎとか、考えて行かなければいけない問題は多々あります。

ちゃんとしっかり働いている方も、この記事の内容は知っておいて損はありません。身近の景気の状況を知っておけば、周りで何が起きているかを正確にとらえることが出来ます。災難がいざ自分の身に降りかかった時、適切な対応が取りやすくなるに違いありません。みなさまの時間を少々頂きまして、今回は青森の経済を語らせて頂きたいと思います。

まずは概況マップをご覧ください。

まず最初は有効求人倍率について取り上げて行きたいのですが……よくニュースで聴くじゃないですか。ちなみに最新の全国の有効求人倍率は1.09倍。青森県の有効求人倍率は1.01倍となっております。コロナ禍前は全国で1.50倍以上、青森県で1.20倍以上いってたことを考えると……下がりましたね💦

でも実はこれ、さらに県内の地域ごとに細分化できまして……地域によって景気の良しあしに偏りが出ている事実をご覧いただきたいと思います。

まず景気が順調なのは県南地域(三八上北)です。21年5月度は八戸安定所管内の1.29倍を先頭に、野辺地管内が1.18倍、十和田管内が1.11倍三沢管内が1.02倍と、青森県全体の平均である1.01倍を上回っています。対して景気が悪いのは津軽下北です。五所川原管内と黒石管内の0.70倍を底にして、むつ管内の0.73倍も見逃せない事態です。

なぜ南部の景気が良くて、津軽が悪いのか

(津軽全域)新型コロナ陽性者数が多かった

青森県内における新型コロナウイルス感染症の感染動向データ【令和3年7月17日現在】 – 青い森オープンデータカタログAoi Mori Open Data Catalog (aomori.lg.jp)

まず第一の要因として、新型コロナのクラスターが津軽地域で多発したことです。20年10月に起きたシャモンのクラスターを契機として、経済活動の自粛が徹底的に行われました。21年3月以降の陽性者数増加に伴って再び自粛が行われ、息を吹き返すチャンスが失われたといえます。その悪影響は人口の多い青森市弘前市よりも、経済地盤の貧弱な周辺自治体の方が大きかったようです。結果として五所川原・黒石管内で最悪な状況が続いています。

(青森市)令和元年から始まる景気の低迷

一番わかりやすいのは、青森市と八戸市を比べた場合でしょうか。コロナ禍が始まったのは2020年からですので、2019年(=令和元年)にその影響があるはずはありません。青森市と八戸市は元々同じくらいの有効求人倍率で推移していたはずなのに、2019年になると青森市が0.20ポイントほど低落。コロナ禍後も同じ幅を八戸と保ち続けていますが……こうなった原因は何なのでしょうか。

もし青森市側に何らかの政策の変更があったとするならば……ちょうど青森市議会議員選挙は2018年10月28日に行われていますので、構成議員の入れ替えによって政策提言の変更はあったかもしれません。(議員の言動で多少の政治的混乱はあったにせよ、それ自体は影響してはいないでしょう)ちなみに青森市長選は2016年11月27日ですし、役所側での大きな変化は2018年にはない模様です。

北海道新幹線の新函館北斗駅までの延伸は2016年3月26日で、交通路による経済活動の影響もなさそうですし……と思い、他に外的要因はないモノかと探ってみたところ

こちらのデータでみると、2018年11月から2019年7月まで、青森市で宿泊する人が減っていたのは確かです。青森市と八戸市は元々同じくらいの宿泊者数を維持してきたのですが……何らかの原因で青森市に対する需要が減ったと。そのことが3ヶ月ほど遅れて経済に影響として表れて、有効求人倍率にデータとして表れたのではないのでしょうか。

例えば大きな工事が青森市内であって、その業務がこの2018年の終わりの段階で終結に近づいたと。ビジネス客は何もパソコン持って出張しにきた会社員だけではなく、他の都道府県から来た工事業者も含まれます。

(青森市)青森県庁耐震工事

houkokukai_siryou.pdf (aomori.lg.jp)

青森県庁の低層化工事によって、6階建てだったものが5階建てに。この大規模工事によって多くの業者が周辺地域に宿泊いたしました。工事自体は2019年まで続きましたが、主要箇所自体は2018年11月に完了。青森市宿泊者数減少の動線と符合します。

(青森市)青森市役所建築工事

03sinsityousya.pdf (city.aomori.aomori.jp)

こちらの工事自体は2017年12月から始まり、2019年11月に完了しました。

すると青森市の宿泊者数は、10月:37452名 → 11月:24417名 → 12月:21854名 と低落。業者も宿泊していたことでしょうし、大規模な公共工事が様々な業界に影響を及ぼしているのが分かります。

(青森市)公共工事は、確実に効果があった

つまり工事が終れば、業者が現地に泊まらなくなります。工事で使う用材の調達が不要になるのはもちろんのこと、飲食では金は落とさなくなるし、他の娯楽で使うだけのお金も落ちなくなります。このように他諸々の需要も低下し、各産業に影響を及ぼすことになりました。これによって青森市は2019年より経済が悪化し、工事が終わるごとに青森市の有効求人倍率が低下しているのが確認できます。

青森県庁主要工事完了後:19年11月 1.36倍 → 12月 1.18倍 → 20年1月 1.01倍

青森市役所工事完了後 :20年11月 0.95倍 → 12月 0.89倍 → 20年1月 0.83倍

その影響を受けた分を回復できないままコロナ禍に入ったので……青森市は災難でございました。しかし一方で比較対象で示してます八戸市は、青森市があーだこーだしてる時でも、強いままですからね。その強さのワケを、教えてください!

見えてきた各地域の社会構図

青森安定所管内

青森市周辺は去年と同じ動線を辿っています。今現在求人で多く上げられているのは介護・福祉であり、新型コロナのクラスター多発によって求職者に避けられている傾向があります。

その一方で八戸や弘前にも当てはまることですが、営業のできる人材が求められている傾向にあるようです。営業営業……僕には無理だ(苦笑)

八戸安定所管内

八戸周辺は以前から県内でも景気が良く、コロナ禍後でも大規模な有効求人倍率の低落には至りませんでした。これは新型コロナ陽性者数が少ないままだったことが一因で、周りの県南地域(三八上北)すべてにも当てはまります。青森県内で一番求人数の多いのは八戸で、陽性者数が特に増えなければ、このままの状況が続くものと思われます。

ちなみに八戸は新規開店ブームの影響で、建築関係の求人も増加中です。お店を出すために建物を新造したり改修する需要があるのでしょうか。

弘前安定所管内

弘前は津軽地域の中でも、いち早くコロナ禍の影響を脱する可能性がありました。弘前さくら祭りを行った影響もあってか、経済状況は2020年よりも回復。求人倍率も20年5月は0.72だったのに対し21年5月は1.00と、経済状況の改善は見て取れます。しかしニュース等で新型コロナ陽性者急増と報じられたことにより、5月の観光客は激減。その影響は今まさしく現れているものと思われます。

むつ安定所管内

むつ市はコロナ禍の影響を一番受けています。他市町村であれば最低でも2020年のレベルを保っているのに対し、むつ市は昨年よりもさらに悪化しました。コロナを徹底的に封じ込める政策を行っていた一方で、感染防止と経済の両輪を回し続けることの難しさが現れているといえます。今のところ介護・福祉の求人が一番多く、これはある意味でその地域(=施設)だけで完結してしまう仕事です。その一方で “ものを販売する仕事” も多くなっているので、他地域との物流増加の兆しはあります。このまま景気回復のために人流増加も良しとするか、下北地域だけで頑張ろうとするか。判断のしどころかもしれません……。

野辺地安定所管内

あれ?野辺地ってなんでこんなに景気がいいんですか??

2020年の10月なんか、有効求人倍率が1.64倍も付けてますからね。……と一瞬思うんですけど、野辺地って元々の求職者数・求人数自体が少ないんですよ。だからちょっとした数の差で、高く見えてしまう不思議。。。求人に対してどれだけの求職者がいるかが、有効求人倍率ですから。でもそんな中でもわかってきたことはあります。

いわば田舎特有の問題です。どうしても専門職が不足する傾向がありまして、医療看護保健といった国家資格の需要や、建設などの技術職でも人が足りてないんです。人を呼んでも人が来ない。これはコロナ禍があってもなくても変わりません。

五所川原安定所管内

五所川原はコロナ禍による影響からは回復してきましたが、元々の景気が悪いのには変わりません。求められている人材と言えば、建築・土木・電気工事関係のようです。つまり作業員の需要は他地域より高いです。一方で地味になんですが、保育教育分野での求職も高いことが特徴です。つまりこれで何が言えるかというと、五所川原周辺は学習塾が多いんです!各地方自治体の未成年の人口比と照らし合わせてみると、このことがよくわかります。あとはなぜか、美容室理容室も人口に対して多いのです

三沢・十和田安定所管内

三沢周辺はコロナ禍の影響を脱しつつあります。地域の特色的に接客・理美容・調理・サービス業に需要が高く、米軍基地等のなくならない需要が下支えしている模様です。

十和田に関しては一部データに欠落があるため、残念ながら詳しくは語れません。周辺地域の特色としては、農林系の需要が他市町村より抜きんでています。北里大学獣医学部もありますしね。そして知ってました?ニンニクの”市町村別”の生産量は、日本一らしいですよ!

21/07/29追記。後から農業関係者に話をうかがったところ、十和田市で求人が多いのは、これまで携わってきた外国人就労者がいないから。逆に五所川原市で少ないのは、大規模&機械化が進んでいるから人手がいらないのだそうです。

黒石安定所管内

コロナ禍の悪影響からは回復基調にあるものの、以前からの景気の悪さは変わりありません。建築・土木・電気工事の需要、つまり作業員としての求人はあるようですが……加えて言えば、製造業でしょうか。五所川原みたく ”学習塾多い!” とか ”美容室理容室多い!” という変わった特徴も見出せませんでした……。求人数は野辺地並みですしね。。。かといって野辺地みたいに専門職技術職の需要が非常に高いというわけでもありませんでした。

コロナ禍でも強い産業は?

農林漁業

人が生きていくためには米を食べなきゃいけないし、魚も食べなきゃ元気出ませんから!

コロナ禍前よりコロナ禍後の方が求人が多くなっている不思議。影響は受けているはずなんですけどね。飲食店で消費されていた野菜やお米が余ったから困っているなんて言う話もありましたが……?でもこの求人数はある意味で “最低限業務に必要だから雇いざるを得ない” ということなのかもしれません。

そしてこれ見て面白いなーと思うのは、春になると前準備や田植え等で忙しくなるので求人が増えて、秋になって収穫が終わると求人が減ります。期間限定で働く人も一定数いるらしいです。

建築・医療福祉

建築は常に人が欲しいと。医療はコロナ禍でも安定的職業と証明されましたね!

コロナ禍で影響を受けた産業

宿泊

また新型コロナの罹患者が増えれば、産業としてズタズタになるのは明白……。

今年の3月4月は例年並みの求人数だったんですけどね。これから第5派がくるでしょうから、思うようにはいかないのです。

飲食

まだ受け付けてますからね?ご希望の方はぜひ、ご連絡を!

A-join特派員のかんからです。 今になって新型コロナ感染者数は減って来てるそうですが、先日のビックニュースには度肝を抜かさ...

卸売小売・製造

製造は案外、回復が早いかもですね。卸売小売はまだまだかかるでしょう……。

自分の住んでいる地域のこと、わかりましたか?

まずは自分の住んでいる地域の実情を知ること。そして勤めている(もしくは関わっている)会社の業界を知ること。それが地域をよくする第一歩です!

この地図に付けている顔マークが、ぜんぶ笑顔になる日がきますように。。。

シェアして拡散して頂けたら、もっと青森が盛り上がります。

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