【弘前ダンサー物語】 努力の人、その名は Bomber (ボマー)。ブレイクダンスで世界を制する漢。

君は、この漢を知っているか。

 

 

 

才能はもちろんが、それ以上にこんなにも努力する人を……他に知らない。

 

誰よりも努力するのは当然の事

 

そう語るのは、弘前のダンサーであるBomberさん。

 

青森県内で一番の実績と経験を持つ。

 

まずは彼の経歴をご紹介しよう。

 

 Bomber さん プロフィール

 Break dancerStudio Found 代表、Bomber’s Sunshineオーナー

彼の所属する Foundnation の創設者であるカナダ人ダンサーが、 ”君は爆発的な動きをしている” Bomberの名前を授けたという。

10歳の頃に芸能人に憧れてダンスを始め、14歳でブレイクダンスに出会う。そこからブレイクダンスの魅力に取りつかれ、最初から”世界一を獲るぞ”との想いで猛練習。1日10時間、休みの日には12時間もするほどの努力を重ねる。

その強い信念で、20歳の頃(2007年) ブレイクダンス日本一を決めるB-Boy Park(Under20)にチームを率いて優勝。翌年(2008年)にはアメリカの世界大会 Free Style Session で日本人初の2位に輝く。

次第にショーやジャッジのオファーが増加。25歳の時にはムラサキスポーツがスポンサーとなり、更に Newera japan もスポンサーになった。 その後も何度も日本代表・世界大会を経験し、メディアでの露出も増加。 現在も地元ダンスシーン向上の為、活動する。

そして今年、1/11(土)に行われた UK B-Boy Championships の日本予選において……

  優勝を飾りました!

 

 Break Dance とは?

ブレイクダンスはニューヨーク発祥のストリートダンスの1つで、イベントにてDJが曲の間奏でレコードを2枚使い、繰り返し繋げていた時に踊り出したのが始まりという。

2024年のパリ五輪で正式種目になる見通しで、盛り上がること間違いなし!

 UK B-Boy Championships とは?

世界の強豪が集まるブレイクダンスの三大大会の一つ。

予選であるJAPAN FINALS2020は個人戦(SOLO)とチーム戦(CREW)があり、地区予選を勝ち上がった人たちと当日予選での勝者で争われる。Bomberさんは秋田と福島のダンサーの求めに応じ、チームのメンバーに参加。

(写真はチームメンバー)

上段の左から、八戸の Koheiさん,秋田の Shindoさん,弘前の Justfitさん
下段の左から、弘前の Bomberさん,福島の Rasenさん,八戸の Ryutaさん

 

1/11(土)の大会で見事優勝したわけですが……並々ならぬ苦悩があったそうです。2016年の世界大会準決勝の判定は違和感・ ・ ・のある結果となった。本気で世界一を獲りに行っているのにも関わらずこのようにされたので、相手のその行為にとてつもなく憤慨したという。

それに加えてケガで練習ができず、表舞台に再び立つことが危ぶまれたが……無理を押して出場し、今回の大会で見事栄冠を手にした。

 そんな Bomber さんを育んだ ”ダンスの街、弘前”

(NHKのリンク先、すでに非公開)

チームメンバーの一人であるJust fitさんも弘前在住。彼だけでなく弘前のダンサーは他地域に比べて多い。それはなぜだろう?

 

ダンスが浸透するきっかけ

元々は弘前というより黒石にダンスが好きな人が多かったというが、黒石には残念ながらダンスイベントがなかった。代わりに弘前へ行って踊っているうちに、自然と弘前周辺の若者もダンスが好きになり、ダンスのしやすい場所を見つけては集まるようになった。彼らも加わってダンスのイベントはさらに盛り上がり、これまでのHiphopパーティーのようなものだけでなく、純粋にダンスを追求するイベントが作られ始めた。それらを企画する人の中には、Bomberさんらの師匠であるまこと先生もいたという。彼は特に弘前ストリートダンス界のパイオニアとして知られる。

 

いくつもある、ダンスの聖地

ダンサー人口が少ない頃は、いろんなお店の営業が終った時間帯……弘前中三の地下に集まったのだそう。次第に好きな人が増えてくると、通称スペ地下と呼ばれるゲームセンターのスペースイン地下にも集まるようになった。現在はヒロロでも練習スペースが無料開放されている。(なおスペースインは昨年に閉業した)

若者が夜中に集まる姿を見て、当初警察は注意を行ったという。しかし次第に彼らの熱意に押され、逆に特定の場所に集まっていさえすれば監視しやすく安心だとの意図も働き、警察も温かい目で見守るようになったという。そのうち様々な人へ若者文化の理解が進み、地域ぐるみでダンスが発展していくようになったのも弘前の魅力である。

 

城フェスや Red Bullなどの興業誘致の成功

弘前城で行われる、世界最大級のダンスとパフォーマンスの祭典 城フェス

 

あの誰もが知るRed Bull が仕掛ける、”Red Bull BC One 弘前予選の開催。

 

これらは全て、簡単にできることではない。弘前周辺のダンス界隈が積み重ねてきた長年の努力、地域全体で応援していこうという地元住民の協力あってこそだ。

 

 Break Dance の魅力を伝える、Studio Found

Bomberさんが講師を務める教室であるStudio Foundは、弘前のClub Lavishで主に行われています。ここではダンスの基礎からもちろん、高度なブレイクダンスの技術まで教えています。


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▼弘前市レッスン @クラブLavish(ラビッシュ)
弘前市鍛冶町29みのせ十番館2F
◆月曜日
・Bomber style Breakキッズ入門クラス(小学生まで)
17:45〜18:45 60分レッスン
◆水曜日
・Bomber style Break初中級オープンクラス
18:30〜20:00 90分レッスン
◆金曜日
・Bomber style Breakキッズ初中級クラス
18:00〜19:00 60分レッスン
・Bomber style Break初中級オープンクラス
20:00〜21:30 90分レッスン

 

他の地域でもレッスンを行っているので、詳細はサイトにてお問い合わせください。

Bomberさんは本気で教えます。彼は多くの大会に出場を続けており、今のダンスシーンがどのようなものであるか実体験を踏まえて伝えることができます。子供へ自分の経験を伝えることにより、具体的に夢を抱かせることが可能です。夢を実現させる手助けをします。

 

ちなみにBomberさんに ”運動神経とリズム感のどちらが大事か” と伺ったところ、リズム感のほうが大事という。さらにいえば運動神経自体がリズム感に影響されているらしい。

 

 

 最後に……

<取材協力>

Bomberさん:経歴は記事内にて。今後は世界一を目指すのはもちろん、子供たちのためにダンスで少しでも食べていけるような環境を作りたいと話す。

JUST FITさん:高校2年の時にダンスをはじめ、2012年にWDC JAPAN FINALで優勝、2年後のRed Bull BC One Japan Cypher 2014で優勝等を果たす。ダンサーをしながら保育士としても働く。今後のことを伺うと、「歳をとるにつれて体は変化していくが、楽しむということを忘れず、人との繋がりを大切にしていきたい。」と語った。

TaLOCKさん:”津軽弁MCたろっく”として活動中。弘前土手町にて津軽塾という学習塾の経営者。ダンサーであり、トマト栽培の新たなる可能性を考えるなど、様々な活動を行っている。

<取材場所>

BOMBER’S SUNSHINE

青森県弘前市新鍛冶町94 パールA館 1F


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Bomberさんの素顔を見ることができます♪

注:現在(21/09/26) BOMBER’S SUNSHINE は、Delivery’s キッチン Aomori になりました。

https://aomori-join.com/2021/09/12/kaitenmo_takusan/

<トップアイコン>

才王さん撮影。福井県、東尋坊にて。

Author: かんから
本業は病院勤務の #臨床検査技師 。大学時代の研究室は #公衆衛生学 所属。傍らでサイトを趣味で運営、 #アオモリコネクト 。

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