アオモリコネクトのかんからです。
先日この記事を作ってから、無事に開店を果たし、いまだ列をなして待ち時間もある程度あるらしい。。
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僕はけっこうインドアだし、食巡りなど専らしない!なのでいくら開店閉店情報と騒がれても、書くだけで行かないのがほどんど。あんな大量に書いといて元からすべてに行けるはずはないし、はなから諦めている。
でも今回は興味がわいたんです。
『ご、ご、ごしょがわらには元祖があるんだから!』
という読者のコメント。
「そうでした。五所川原の中三が本店だったという歴史を忘れ去ってました……。 いまやツルハになった中三ですよ。 居酒屋 儀にもこんど行ってみます」
『本店であり真っ先に閉店した五所川原店です 機会があれば是非!』
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ということで行ってきました。
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五所川原市本町27-1
☎︎0173-39-2230
営業時間17時〜0時
定休日 日曜日 月曜日
宜しくお願いします🍻
https://www.instagram.com/_izakaya_yoshi_/
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伺ったのは11月の下旬。冬のような寒さはまだないものの、でもやっぱり寒く感じるよね。五所川原の飲み屋街である川端町の一角にあ居酒屋儀に着いたのは夜の7時ごろ。僕ら以外にまだ誰もおらず、『中みその元祖なのだから、なんでだろう……』と思ったつかの間、友友人が『それは当然だよ。〆ラーで有名なんだから、まだ混むはずないじゃん』という理由らしい。もっともだと思う。
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ラーメン屋ではなく、”居酒屋” と称する
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確かに店主は中三デパートで初めに #中みそ を作った張本人であるし、であれば堂々とラーメン屋を名乗ってもおかしくはない。それが第一の疑問だった。でもラーメン屋と名乗ることはなく、そこは居酒屋。メニューにも #中みそ の文字も見当たらぬ。でもお店の人に伺ってみると『はい。確かに中みそです』との答えがきた。
なぜ中みそと名乗らないのかという問いは敢えてしなかったが、中三の味噌ラーメンという元来の意味を考えるのなら、すでに中三でやっていないのだから当然なのかもしれない。でも味は正真正銘の中みそである。
ラーメン屋と名乗らない。でも居酒屋と名乗ってこそ出せる雰囲気、僕は好きだな。
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五所川原の飲み屋街川端町の一角にあるこのお店は、一応インスタには12時終わりと書かれてはいるが、そこは提灯が光ってるかどうかでも判断してほしい。場所柄だけあって職場の仲間や友達同士での飲み歩きはもちろん、客とスナック嬢での入店もあるだろう。その濃い人間模様が味わえる世界の中、最後の〆としてラーメンを味わう。
味わいは意外とあっさり系。弘前の中みそは濃い味だと聞くが、飲み屋街としての〆ラーの役割を果たすには “あっさり系” がピッタリかもと思えた。
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メニューはこちら。
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飲みなれている強者からすればメニューの品が少なく感じるかもしれない。でもそこに〆ラーがあるし、本当に欲しいものが厳選されて載っている。時には”トマトチーズ焼き”なんていう洒落たものまである。
もしあなたが元祖中みそを食したい場合は、みそラーメン750円を頼むと出てくる。おそらくこれが中みそだと知らないまま食べる人もたくさんいるだろうな……。
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実食
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確かにこれなら、別の店でこれほどかというほど脂っこいも物を食べてきたとしても、すんなり食べることができる。のど越しがイイ。あっさりベースの白みそが体に効く。野菜の甘味も旨いよね。
ちなみに五所川原の中みそが出来上がった5~6年後に弘前の中三ができて、あちらでも中みそが提供されるようになった。その際に味付けに変化を持たせ、弘前では赤味噌や豚ならを入れてこってり濃くされて、いかにも若者が好きそうなテイストに変えたのは昔の話。でも今や中みそを作った張本人の手から離れて、多くの人に楽しんでもらえる状況に変わっている。
店主は多くを語らず、もちろん脳梗塞になったからではあるが、作り手としての目だけが優しく光っていた。
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ちなみに弘前の人が五所川原で、逆に五所川原の人が弘前で中みそを食べると違和感を感じることが多いらしい。もちろん味付けに違いがあるからではあるが、やはり生まれ育った場所で食べたラーメンの味が離れないからだそうだ。
でも今の若い五所川原の世代は、おそらくこの味を知らないまま育っている。その点だけが残念である。。。ラーメン屋と名乗ってさえいれば食べる機会はあったかもしれないのに。。。ということで居酒屋ではあるのですが、6時ぐらいの早めの時間帯であればお店は空いてます。今のうちに中みそ元祖を味わってみてください🍜
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他にも食べたもの等
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本当は友人にも中みそを食べてもらい、感想をパクろうと思ったのだが……そういう想定を完全に裏切って、チャーシュー麺を頼んでいた。田舎のすごくおいしい、素朴なあっさりラーメンである。
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こちらは #たまご貝焼みそ。もちろん #貝焼みそ でも意味としては通じるが、ここは丁寧に #たまご貝焼みそ。場所によっては味噌貝焼という地域もあるらしいし、みなさんはどちらが馴染みありますか?
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熱いのでちょっとずつ食べ進めたのですが、味の偏りはなくどこをとっても美味しさが続き、優しく頂くことができました。
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そしてこちら……名前で選びました。トマトチーズ焼き。
よくよく考えてみればトマトとチーズはおかしい組み合わせではなく、例えばピザに載ってる具材のセットに他なりません。でもそこから生地を抜いてしまうと…慣れてないせいか見た目に違和感が。食べてみると、トマトの酸っぱさが落ち着いたような感じ。なくなってはないけども、チーズの風味が上手い具合に絡んでくれて、存分にお上品な味となっていた。
小さいお子さんでトマト嫌いな子がいれば、これを食べさせれば好きになるかもしれない。そう思えた逸品であった。
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馬刺しとか色々食べて、今回は酒を一滴も呑まず退散。もともと別のお店で飲み予定でしたからね~。でもこれはある意味で味覚が酒に妨げられることなく、中みそをしっかり味わうことができたはず!
みなさんもぜひ、元祖中みそを味わいに来てください🍜