https://aomori-join.com/2022/02/18/corona-jinryu-syukuhaku/
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アオモリコネクト特派員のかんからです。
青森県内でもコロナ第6波が非常に強く襲っております。連日の報道でも疲れているかもしれませんが……そこはちょっとだけ記事を覗いていってください。
多くの方々がきっと絶望感だったりヒステリックになっていたりすると思いますけど、コロナ禍を冷静に見つめてみると、そこには新たな発見があります。なぜそこの地域で感染爆発をしているか原因はおよそ分かりますし、実態も見えてくるというもの。得体の知れぬ化け物なんかじゃなく、それは現実世界でしっかりと存在しているモノなのですから、過度に恐れることなく無警戒もすることなく。この記事が “適切な対応” を取るためのヒントになってくれれば幸いです。
**あくまで個人的見解です**
今度は弘前で感染爆発
青森県内コロナ新規感染277人 過去2番目/弘前管内176人 過去最多/22日(東奥日報) (line.me)
青森県内コロナ感染者 1月既に1787人で月別最多 急激な増加(Web東奥) – Yahoo!ニュース
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全国的に感染者が急増している最中ですので、なにも #弘前感染爆発 だなんて言葉を使ったところで、どの地域の人も誰もが感染に注意を払っていくのは当然のこと。どこの地域にもウイルスはいるのですから……。
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新型コロナウイルス 日本国内の感染者数・死者数・重症者数データ|NHK特設サイト
#人流 という面で捉えると?
12月第4週:12/20~12/26、12月第5週:12/27~1/2、1月第1週:1/3~1/9 青森県 | V-RESAS
コロナ禍の日本経済への影響を可視化するV-RESASの使い方と活用方法を紹介 | データで越境者に寄り添うメディア データのじかん (wingarc.com)
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人流という面で捉えれば、今回の正月で青森県外からの人流移動は19年比で1.5倍となっております。つまりコロナ禍以前を遥かに超える人々が、正月を中心に帰省等の移動をしていたことになります。中でも弘前を含む津軽地域が県内でも最高の1.57倍を示しており、正月以後も1.12倍を示していることから、成人式に関しても他の地域と比べて人の流入が激しかったことがわかります。これまでのお盆や正月で帰省しなかった方々が集中したのでしょう。
注:当記事で取り上げている4地点比較だと津軽地域が最高値ですが、6地点比較だと上十三が最高値です。12月第4週から順に、0.60倍・1.82倍・0.96倍。詳細は続報2月号にて解説します。
https://aomori-join.com/2022/02/18/corona-jinryu-syukuhaku/
もちろんすべての地域において正月以外の期間の比率が正月と比べて軒並み下がっているので、普段は移動の自粛をしていることが分かります。しかし正月というビックイベントに関しては、同様には行動しなかったようです。ただし……以前の正月やお盆と違うのは、国民の大多数がワクチン2回目接種を済ませた状況下となり、帰省によるリスクは低いモノへと変化しました。行政機関でも移動自粛を強制しない態度は鮮明となりましたし、移動する人々自身も予めPCRや抗原検査を受けるなど多くなったようです。
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逆に青森県内から県外へ移動した人にスポットを当てると、以上のようになります。あくまでこちらは “比率” ですし、”総数” という事で語れば県外から県内への人の移動が圧倒的に多く、例えば青森と東京の人口を比べてみても10倍の差があります。なので基本的に人流という事で語るのなら、県外からの流入だけ見ていて問題ないかと思います。
一方でこのグラフからわかることもありまして……津軽地域の県外への人流が圧倒的に少ないんです。なので “そこで暮らしている住民” は他の地域の方々よりもコロナ対策を徹底し、移動の自粛をしていたということです。圧倒的な外部からの流入により、そしてそれに伴う両者の行動(≒気の緩み)によって感染爆発へ繋がったと考えると、なんともやるせない気になります。
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お正月に津軽地域から県外へ出る人流が少なかった理由として考えられる要素に感染対策の徹底は否定しないものの、記録的な大雪で外に出ている余裕がなかったことも考えられるのでは https://t.co/422UfXsJVr
— Ryuuichi Yoneyama (@S23FS) January 25, 2022
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ただし逆のことを言えば、多くの人が津軽地域から外に出ずに正月を過ごしたという事実。外側からの流入が一番多く内側からの流出が一番少ないのであれば、必然と正月に一番人のいた地域とも言えるのではないでしょうか。
諸条件が整えば、その特定の地域でクラスターが起こる確率も高まります。
https://aomori-join.com/2021/12/07/covid-risk-aomori/
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8月八戸と1月弘前を比べる
市内にある全宿泊施設の合算ではないので、参考値としてご覧ください。青森11、弘前17、八戸17、むつ9施設合計。
月例観光統計について|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government
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かつての八戸における感染爆発を振り返ると、5月当時から3か月間にわたり、八戸を中心とする地域が県内で一番宿泊者数が多い状況が続いていました。そして7月時点で4月次の弘前宿泊者数を突破。感染者数増加の報道により8月後半より宿泊者数は失速したと思われますが、報道がなければ宿泊者数はさらに増加していたことでしょう。それは八戸を中心とする地域が景気が良いからです。
https://aomori-join.com/2021/09/02/hachinoheha-hirosakiwokoeta/
《宿泊者数の県内外比率に関する考証》コロナ禍以前は宿泊者数の約30%は青森県民の利用だが、今現在の比率はさらに高まっている。
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青森県の雇用失業情勢について | 青森労働局 (mhlw.go.jp)
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今でこそ弘前地域も回復しましたが……当時の津軽地域の経済状況は深刻で、一方で八戸を中心とする地域はコロナによる打撃は軽微だったため、長期的に “人” と “金” が集まる結果となったようです。地域住民のムードにも違いがあったかもしれませんし、油断があったともいえるでしょう。多くの要素を抱える環境下に対してお盆による人流がぶつかれば、広がるべきして広がったと。
https://aomori-join.com/2021/12/17/koronani-utikatta/
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8月第1週:8/2~8/8、8月第2週:8/9~8/15、8月第3週:8/16~8/22。お盆は8/13~8/16
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青森県内における新型コロナウイルス感染症の感染動向データ【令和4年1月22日現在】 – 青い森オープンデータカタログAoi Mori Open Data Catalog (aomori.lg.jp)
一方で21年10月11月の宿泊者数ならびに人流データが以前より上昇傾向であるにも関わらず、感染の拡大には至りませんでした。それは人流がいかに多くても感染対策に即する行動を徹底すれば、十分に防げる証明であります。またはコロナという因子がそこに紛れ込まない限りは、人流が多くても感染は広がらないとも言えます。
年齢別の陽性者数の変化
新型コロナウイルス 東京都の感染者数(年代別・感染経路)|NHK特設サイト
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東京都と青森県の差は、さほどない模様。
https://aomori-join.com/2021/08/29/kyuukan-heigyou/
コロナ禍の思いがけない側面
進学、コロナの影響深刻/県内ひとり親家庭調査 https://t.co/dG1mWyIcWX
— 東奥日報(青森) (@toonippo) February 23, 2021
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進学、コロナの影響深刻/県内ひとり親家庭調査
弘前大学などが行った青森県内ひとり親家庭のコロナ禍での実態調査で、約3割の親が収入減に陥り、特に高校生の子どもを持つ親の2割は進学を断念させるなど、子どもの進路にも深刻な影響があったことが22日、分かった。「食費や教育費など経済的に困っている」「求人が少なく、仕事が見つからない」との声も目立ち、困窮する実態が浮かんだ。
進学、コロナの影響深刻/県内ひとり親家庭調査|教育,福祉・医療|青森ニュース|Web東奥 (toonippo.co.jp)
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一般的には上の記事のように、『収入が減った』とか『暮らしが苦しい』って声が多く聞かれます。でもコロナ禍に入って3年目ですけど、ここでよくよく調べてみると……そうとも言えない事実が浮かび上がってきました。青森市のデータを通して、真相を探っていきましょう。
まさかの収入が増えた
統計ダッシュボード – グラフ詳細検索結果画面 (e-stat.go.jp)
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見てください。コロナ禍に入る前の2019年よりも、2020年のコロナ禍初期の方が実収入が多いんです。つまりこれで何が言えるかというと、注目を集めやすい『苦しい声』を放送媒体が取り上げて報道した結果、『コロナ=みんな生活が苦しい』というイメージが形成された可能性があるという事……。確かに飲食や宿泊などの苦しい業種は存在しています。しかし一方でコロナ禍によって影響を受けなかった業種や収益を上げた業種があるということです。
つまるところ、これこそ “世の中の軋み” かなと思えます。苦しい人は声高々に上げ、そうでもない人は静かにして……使う場面がないから貯金もたまると。各々の置かれている立場によって、激しく状況が変化したと言えます。
https://aomori-join.com/2021/12/17/koronani-utikatta/
金を使いまくった20年後半
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全体として動線は同じくらいかなと思えるんですけど、有意差があるのは20年秋でしょう。コロナがやっとで収まって、もう同じような状況に戻らないと信じて……これまで抑えていた鬱憤を、例えば旅行だったり車や時計を買ったり、散財しまくったんでしょうねー。
実収入ー消費=貯金
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ただこれまでお見せした統計上での数値は “二人以上の世帯のうち勤労者世帯” ですので、例えば一人暮らしとか、年金生活者の状況はわかりません。でもこれが国民生活を見る上で重要な指標であることには変わりありません。
そしてこんなことも言われているようです。
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財務省が1日発表した法人企業統計によると、企業の利益の蓄積である2020年度末の「内部留保」(金融・保険業を除く)は前年度末に比べ2・0%増の484兆3648億円だった。2012年度以来、9年連続で過去最高を更新した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて企業の経常利益は減少したが、先行きが不安定となる中で設備投資などに慎重となった結果、内部留保が積み上がったとみられる。
企業の内部留保、9年連続で過去最高更新…前年度比2%増の484兆円 : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
動揺が過ぎれば消費は戻る
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誰もが目につく2つのくぼみ、つまり青森市においてコロナがヒステリックに受け止められたタイミングを示しています。物価指数というのは以前よりモノの値段が高くなったか安くなっているかを見るための指標ですから、安くなったという事はそのタイミングでモノが売りずらい環境だったことがわかります。
まず20年5月、第一波の時はみんな否応なく自粛しましたよね。何も分からぬ頃でしたし、でも今の状況を考えると過剰すぎたかもしれません。でも翌月にはモノの値段は戻っています。客足も回復へと向かったのでしょう。
次に21年4月ですが、青森市は県内で一番猛烈に感染者を出していた頃です。これから考えると、確かにコロナの感染状況によって消費者への心理に影響はあります。ただし1ヶ月も経てばすぐに立ち直って、以前のような暮らしに戻ると。
ものすごい衝撃を受け止めるだけの柔らかさみたいなものが、地域には存在しているんです。なので今は日本全体で感染爆発を起こしてますけど、必ず暮らしは良くなるんです!回復します。それは信じてもいいと思います。商売をおやりになっている方々に伝えたいメッセージでした。