2021年を象徴する話題、#ストリートピアノ を振り返ろう。蝦名ミカコさんと協力者による奮闘記。#青森 #弘前 #ピアノ #ギター

A-join特派員のかんからです。

めでたく無事に正月を迎えたわけですけど、皆様はどのようにお過ごしですか?

もちろんお仕事中の方もいらっしゃるかと思いますので、そんな人にはファイトを送っておきます!正月休みの人が例えば神社なんかにお詣りをして、その途中でどこかのお店に立ち寄るじゃないですか。そこでは普通に働いている人がいるわけです。色んな立場に社会は支えられていることに、改めて感謝しなければいけませんね。

さて……今日の記事は正月特集という事で、去年大盛り上がりした出来事をピックアップしてみました。テレビをボーっと見るのも飽きつつあるそこのあなた!この記事を読んで社会のお勉強をするのも良いかと思います。自分の知らない所で、どんな人がどのような想いを抱いて動いていたか?ご本人様からも文章を頂きましたので、これを機会にお読みいただければ幸いでございます。

#ストリートピアノ を知ってますか?

ストリートピアノ(英: street piano)とは街中・街角などの公共の場所に設置された誰でも自由に弾ける状態のピアノの通称。「街角ピアノ」ともいう。音楽を通じて人と人のつながりを生み出すといった趣旨を込めて設置されている。鉄道駅に設置されるものは「駅ピアノ」、空港に設置されるものは「空港ピアノ」とも称される。ストリート(街角)とあるが、建物のロビースペースなど、設置される場所はそれより幅広い。公共の場所に設置されていても、演奏するために許可が必要な物はストリートピアノとは呼ばれない。誰でも演奏は出来るが、設置された区画に公共性が無い場合はストリートピアノとは呼ばれない。

ストリートピアノ – Wikipedia

東京なんかに住んでる人に訊けば、『あそこで見たことある!』という反応を頂けるかもしれません。例えばお役所とか、デパートや鉄道駅とか。実際に音を奏でるまでは出来なくても、弾いてる場面を見たことある人も結構いることでしょう。

Youtubeではチャンネル登録者数が現時点で191万人を誇るハラミちゃん〈harami_piano〉という方や、174万人の登録者数のよみぃさんなど、ストリートピアノを主軸に動画を扱っている方も多くいらっしゃいます。

なので実際にストリートピアノの実物を見たことが無くても、存在自体を知っている人は多いのでは?

青森県内での #ストリートピアノ の状況

青森県内のストリートピアノ設置場所一覧は、以下のリンクよりご覧いただけます。

青森県のストリートピアノ一覧 (pianomitsuketa.com)

特に2021年に入ってから県内において、一気に数を増やした感があります。その音頭を取ったのは蝦名ミカコさん。ストリートピアノの普及活動自体は2020年の9月から始まり、次第に協力者を増やし、最終的にはストリートギターも併せ現在県内4ヵ所で展開されています。

ただしコロナ禍ということもあり、鍵盤を触れた後の手洗い等を徹底しなければならない状況でございます。他にも立ちはだかる見えない壁もあったようで、普及活動が難航したのは確かです。

今回はご本人様よりメッセージを頂くことができ、感謝しております。以下項目にご用意いたしましたので、みなさんにもその熱い思いが伝われば嬉しいです。

#ストリートピアノ 設置を始めたきっかけ

2020年、母が施設に移ることになってから、父に買ってもらったピアノをなんとか地元に残して、観光に携わっていた父の大好きだった青森の人に使われるよう、また青森を訪れた人の思い出になるようにとストリートピアノを設置しようと思ったのがきっかけです。

Twitterで何気ない投稿をしたのを昨日のことのように覚えています。

『自分のピアノを #ストリートピアノ にしたい』

そこにTwitterを見て連絡をくれたのが、今一緒に活動している青森市のサイ楽器さんです。

以来、彼とは何台もの楽器を設置するバディとなります。

最初は県内の市町村に連絡をし、ピアノをストリートピアノにしませんか?と話をしてみました。

しかしどこも、設置する場所どころか受け入れること自体懸念され断られ続けていました。

「ピアノ自体を設置できる場所を探しますね」と言ってくださる事よりも、処分の仕方を案内されたり、買取業者を案内されたり、「ピアノで地域を活性化?具体的なビジョンはありますか?ピアノで文化推進ですか?」と断られ続けました。まずストリートピアノとしてピアノの価値を理解してもらえませんでした。

その頃Twitterでも「ピアノをタダで捨てたいように見える」「大事なら自分で持てばいい」という意見も多く見られ、精神的にもかなり追い詰められた時期もありました。

しかし私の住んでいる神奈川県横浜市は芸術だけでなく音楽も盛んな街で、既に設置されていた横浜市マリナード地下街BMIに設置されたストリートピアノに通っていました。

多くの人が足を止め、演奏を聴き拍手をする。音と人と一期一会の関係で、また会えるかはわからない。でもまたその演奏に会いたくなる。そんな運命的な出会いができるのが、私にとってのストリートピアノの魅力でした。

青森にどうしてもこの環境を作りたいと、Twitterで毎日のように横浜のマリナード地下街BMIのストリートピアノのことを書き続け「青森にストリートピアノを作りたいです!」と発信し続けました。

ある日のこと。何度も何度も断られる私が、原点はここしかないとBMIのストリートピアノに行った日に、11時過ぎ、学校が始まってる時間。学生服の男の子が、がむしゃらにピアノを弾いていました。何か言いたいことやりたい事があるんだろうなと思うけど、うまく表現できないように感じる弾き方で、ひたすら弾く彼がいました。

終わったらスッキリした顔で、カバンを持って走って行きまいました。

その時 「そうだ。絶対に青森になければならない理由。若い子が表現を自由にできる場所を作ってあげたい。絶対作りたい」と、より思いは強くなりました。

そして、その思いをサイ楽器のさんにも伝え「どうしても作りたいんです」と出会った彼の話をして、賛同してくれました。

それから、本格的に公共施設だけでなく企業さんに直接電話をし続けました。

広がっていく音楽の輪

Twitterでもストリートピアノの素晴らしさを毎日のように語り、多くのアーティストさんや、フォロワーさんが応援してくれるようになりました。

他県からも多く応援の声が集まり、中でも秋田の「ニッパーさん」は実際にストリートピアノを設置されている方で「よかったら、秋田のストリートピアノの設置を資料にしたので使ってください」と資料をまとめて送ってくださりました。

しばらくしてバディのサイ楽器さんより連絡があり、第一号がアスパムに寄贈が決まった経緯です。

子供たちとアーティストさんの手によってカラフルにペイントされました。

その後、活動内容を見た弘前在住の音楽家ご夫婦が「ぜひ蝦名さんの活動に賛同したい。家のピアノを寄付したい」とご連絡いただきました。

その時に一番最初に県内市町村と企業さんに企画させていただいていた、青森の自慢の「津軽塗をピアノの前板に施したい」思いをまだ抱いていたので、是非お受けしますと譲り受けました。

もともと最初のピアノの設置場所を探す時に声をかけさせて頂いた弘南鉄道様は、コロナ禍での設置という事もあったため一度は断念。再度、ストリートピアノを津軽塗にして弘南鉄道様に設置したいと再度提案。

現在の中央弘前駅に設置に至りました。

そしてその活動をしている中、関東はコロナ禍のピークに突入。

関東のストリートピアノも軒並み閉鎖している中、「昭和記念公園」に設置されたCASIO様のMusic Tapestryミュージック タペストリー*演奏が絵になるピアノ」も休止していることがわかり、本社の方に「青森にぜひこの環境を作りたいです!本社の方に!これを設置した方に繋いでいただけませんか!」と電話したところ運良く本社のシステムの方と巡り合い、黒石駅に設置することになりました。

同様に、兼ねてからピアノと同じように弦楽器のギターは演奏者が多いと思い、ストリートギターを設置を同じく弘南鉄道様に提案。

その頃はTwitterでもどんなことをしている人なのかわかってきたので、オベーションギター輸入元のモリダイラ楽器様にストリートギターの提案を電話したところ「蝦名さんですよね?」と当時の担当者さんに名乗る前に言われたことはとても嬉しかったです。

「是非、音楽を楽しむ方に」という事でご協力してくださりました。

最近の ストリートピアノ&ギター の展開

多くの企業さんと多くの人の願いと思いがあれば、コロナ禍でも何かできるのではないかと、演奏する事で「音でコミュニケーションを取ること」を提案。こうして沢山の方々に助けられながら実現したのが、2021年7月1日から実施した「ミュージックレールウェイ」でした。

夏休み、弘南鉄道様の分散利用の促進をするため三つの駅の

・弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅に津軽塗製作中アップライトピアノ

・弘南線の黒石駅にCASIO計算機株式会社様のミュージックタペストリー

・弘南線の津軽尾上駅にovationguitarとHERCULESスタンドを設置

弘南鉄道に乗りました!ストリートピアノ、ストリートギターを演奏しにきましたと遠くは名古屋、横浜など他県からもご利用いただきました。

このわらしべ長者のように、多くの方に活動内容を理解していただき、青森TOYOTA・ツインプラザ弘前様、フレアージュ様と企業様のご協力も多くなりました。

やはり音楽を表現する場所や楽しむ場所が青森県内には少ないと感じたことも確かです。

そして初めて見るものに対して受け入れ難いと感じて、なかなか価値や評価できないのもわかりました。

私自身も18歳の頃進学で他県に出た人です。

芸術大学や美大があったら、もしかしたらもう4年青森県に残ったかもしれません。

前文にもありますが、私の住む横浜には東京藝術大学があり、表現をする場所がたくさんあります。

一見、暗いトンネルでも市が許可してアートを施している場所も多いです。

青森は今までたくさんの音楽家や沢山の芸術家がたくさんいます。

学ぶ場所、発揮する場がたくさんあったらなと切に願い、今でも青森の多くの場所にピアノや楽器を設置し続けています。

“価値観” の変化を起こせるか

一番の苦悩は、“無償性=無価値” の価値観が多かったこと。

ここに置いて何が起きるのか、何になるのか?

そして無価値には何をしても何を言ってもいいという意見も多かった事。

そしてその多くのアーティストが地元では価値をつけられずに無償で絵を描き、演奏するアーティストの多さ。物的なものにすら価値も見出せなければ、手から生み出したものにも価値をつけてもらえない環境の多さ。

今後、2030年までに人の仕事は50%がなくなると言われています。

でもこの活動をして気づいたことは、やはり人と人の思いをつなぐのは人であって、どうSNSやITを使いこなすかは人によるのだと思いました。

現に私はコロナ禍という事情もありましたが、どの企業さんや職人さん、バディとすら会った事はありません。しかし信頼してくれ、このような活動ができていること有り難く思っています。

やはり感動を揺さぶるのは人だと思いました。

今後の課題は無価値・・・価値観・・・有価値・・・に持っていくため、多くの場所の提供だけでなく、1台のピアノの向こう側の景色として置いただけではなく、人の感情や感性まで何か刺激を与えられたらと考えています。そして「ダイバーシティー・インクルージョン」となるよう「多種多様な価値観を受け入れる」これからの青森の人たちの感性の種まきができたらなと思っています。

現在の設置場所一覧

蝦名ミカコさんの関わった設置場所は、以下のリンクからもご覧いただけます。

#ストリートピアノ #herculesstands #ミュージックタペストリー – Google マップ

#herculesstands =ギタースタンドのことで、記事上ではストリートギターの設置場所を示す。

#ミュージックタペストリー =カシオ計算機株式会社で開発した演奏を絵にする技術で、電子ピアノに導入。

青森県観光物産館アスパム

〒030-0803 青森県青森市安方1丁目1−40

青森県観光物産館アスパム (aomori-kanko.or.jp)

#ストリートピアノ を企画があるごとに設置を行っています。なお22/01/01時点では設置休止中です。

中央弘前駅(弘南鉄道大鰐線)

〒036-8188 青森県弘前市吉野町

中央弘前駅 弘南鉄道:大鰐線|弘南鉄道株式会社 (konantetsudo.jp)

#ストリートピアノ を設置済み。

津軽尾上駅(弘南鉄道弘南線)

〒036-0221 青森県平川市中佐渡南田

津軽尾上駅 弘南鉄道:弘南線|弘南鉄道株式会社 (konantetsudo.jp)

#herculesstands を設置済み。

黒石駅(弘南鉄道弘南線)

〒036-0383 青森県黒石市緑町1−115

黒石駅 弘南鉄道:弘南線|弘南鉄道株式会社 (konantetsudo.jp)

#ミュージックタペストリー を設置済み。

ぜひお近くのピアノに、会いに行ってください!

ピアノを習ったことある人はぜひ、恥ずかしがらずに弾いてみてくださいね✨

シェアして拡散して頂けたら、もっと青森が盛り上がります。

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