https://aomori-join.com/2021/09/02/hachinoheha-hirosakiwokoeta/
《速報》青森県立美術館、9/1(水)よりの休館を決定へ
21/08/26(木) 15:00更新
青森県より県美に対し本日、休館要請が通達されました。
正式発表は明日なされるとのこと。
ただいま県美よりイベント関係者に連絡を入れている最中と思われます。
詳細は明日、県美のホームページもしくは公式SNSの情報を待ちましょう。
青森県立美術館さん (@aomorikenbi) / Twitter
青森県立美術館(@aomorikenbi) • Instagram写真と動画
三村知事 コロナ過去最多で専門家会議 27日にも施策発表へ|NHK 青森県のニュース
https://aomori-join.com/2021/08/29/kyuukan-heigyou/
以下、8/21(土)時点の記事
Contents
アオモリコネクト特派員のかんからです。
昨日、衝撃的な情報が流れました。
皆様はご存知でしょうか?
当館では、県内外の新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み、明日8月21日から当面の間、当館で開催されるイベント等を中止することといたしました。
ご来館予定のお客様へはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。
— 青森県立美術館 (@aomorikenbi) August 20, 2021
……ということで、驚きのあまり言葉を失いました。
特にアオモリコネクトでは、青森県立美術館で行われるイベント情報も掲載しております。
開催可否はもちろんのこと、主催者のご心労も並大抵のものではなく……心配は尽きません。
でも公開されているデータを読み解いていけば、美術館側の判断も仕方なく思えても来ます。
みなさまのお時間を少しばかり頂きまして、その辺りのことをご説明いたします。
青森県立美術館、ここ最近で最高レベルの入込者数に到達
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青森県立美術館が諸々のイベントを中止にした最大の理由として、ここ最近の来館者数が急増していることが一因でしょう。最新データは21年6月分までしか出ておりませんが、7月も基本的には増加の傾向に変わらないと思われます。
基本的にコロナ禍においては遠出できない代わりに、近場の施設や小規模イベントに人が集まりやすい傾向があります。それにうってつけだったのが青森県立美術館だったのでしょう。基本的に館内では誰もが静かで、ガヤガヤと騒ぐ人はおりません。ということは感染のリスクが低いという事……。感染のリスクが高いといわれる飲食とも無縁な環境ですので、行き場を失った方々がこぞって美術館を利用したのでしょう。
諸々のイベントを中止するという判断をしたということは……21年6月の入込客数である28653人(速報値)を、7月は大幅に超えたのかもしれません。データが分かり次第、皆様にお伝えしたいと思います。
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2019年1月を1.00とした場合の変化。青森市内の施設同士でも、こんなに違うのです……。そして県美の来館者数増加は、青森市周辺で人流が活発になってきた証拠でもある。果たして感染増加はいかに?
八戸を中心に感染者が増える理由
市内にある全宿泊施設の合算ではないので、参考値としてご覧ください。青森11、弘前17、八戸17、むつ9施設合計。
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5月から6月にかけて県内のお祭りが中止の判断を下されましたが、その大きな判断材料となったのは、弘前における新型コロナ感染者数の急増でした。起因とされたのは、弘前さくらまつりを開催されたからという事で、賛否両論が巻き起こったのは記憶に新しい限りです。当時の記事で解説しましたが、他地域は宿泊者数が減っていたのにもかかわらず、弘前市のみ宿泊者数が増加していたのはデータから確認することが出来ました。これら宿泊者が観光目的で来たのかビジネス目的だったのかも調べましたが、結論としては観光目的が優位であり、感染リスクは高い状態だったということもわかりました。詳しい解説は過去の記事をご覧ください。
https://aomori-join.com/2021/06/03/nebuta3/
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各種報道によって、5月以降は弘前市の宿泊者数は激減。青森市も感染者数の高止まり状態が続いたため、6月に至るまで宿泊者数の減少を続けています。しかしコロナ禍による影響が少なかった八戸市では順調に宿泊者数を増加させ、八戸市と弘前市とで宿泊者数が逆転。6月には弘前さくらまつりレベルの宿泊者数に到達。7月はそれ以上の宿泊者数になっているかもしれません……。それだけの人が外側から八戸市を目掛けて旅行して来ている状況といえるわけですが、ちなみに以前の記事でも書きましたが、一概に宿泊が “悪” というわけではございません。その目的が肝要です。仮に仕事で遠地にやってきても、ずっと仕事場から宿泊先に通っているだけなら感染リスクは少なく、外食だとしても “孤食” が多くの人で占めますから感染リスクは限りなく少ないわけです。
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注:陽性患者数は公表日毎
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今現在は八戸で新型コロナ陽性者数が、他地域に比べて優位となっています。宿泊者数の増減傾向はデータの出ていない7月も基本的には同じかと思われますし、確かに宿泊者数は感染の動向に影響しているでしょう。ここで宿泊の目的がビジネスなのか観光目的だったのかを調べるため、各地域の観光施設の入込客数を併せて確認してみましょう。
観光目的の方は複数人で行動するケースが多く、コロナ禍で “遊び” に来たわけですから、感染リスクは若干上がるといわざるを得ません。
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八戸の観光施設の代表格と言えば、八食センターです。直近21年3月からのデータを見る限りでは……入込客数は横ばいです。宿泊者数が増えているにもかかわらず観光施設の入込客数に変化がないということは、ビジネス客が増えたということ。青森県内では八戸市が一番景気が良いという状況があるので、こうなるのは当然なのかもしれません。
https://aomori-join.com/2021/07/18/keizainoima/
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ビジネス客は観光客に比べて感染リスクが少ないのは確かですが、それでも八戸を中心に感染が増加している状況を考えると……恐ろしいような気がします。感染性の強まった変異株が感染者の内約を大幅に占める様になった今、なお一層の感染防止対策が必要になったといえます。
そしてこれは私見ですが、八戸周辺の在住者は永らく感染者数が増えたという経験が乏しかったので、”油断”はあったのかもしれません。身近な生活様式も再確認してみましょう。
県内間における人流は、あまり変化なし?
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こちらNEXCO東日本で出しておりますデータを基に作成いたしました、日平均の月別通行台数です。コロナ禍初期の2020年4月5月こそ台数の低下は見られますが、それ以降の交通量は元の水準に戻る傾向があります。青森より八戸で交通量の減り幅が少ないのは、八戸の方が景気が良く、物流が活発だからだと思われます。
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確実に遠方からの旅客が減少したままなのは確かで、コロナ禍の世情で遠くから人を呼び込むのは躊躇われます。とすれば県内間で活発にモノと人を行き来させ、景気を上昇させていこうというのは1つの考えです。ただしこれは県外の大都市にのみ感染者が多かった頃の話なら良いとして、感染が県内で止まらなくなった今、まずは新規感染を食い止めるという事を重視すべきかなとは思います。
使用文献
青森県内における新型コロナウイルス感染症の感染動向データ【令和3年8月21日現在】 – 青い森オープンデータカタログAoi Mori Open Data Catalog (aomori.lg.jp)
管内空港の利用状況 | 国土交通省東京航空局 (mlit.go.jp)