↓↓前回の記事はこちら↓↓
アオモリコネクト特派員のかんからです。
今回も“久須志“について取り上げていくのですが……前回の記事で数多くのコメントを戴くことが出来ました。ありがとうございます!
まず最初に、久須志神社がもっといっぱいあった件
↑戸門の久須志神社↑
青森市久須志には久須志神社が存在します。前回の記事では久須志神社は他の地域にも存在しており、なんと富士山にもあることをご紹介いたしました!
→→お鉢巡り 久須志神社(富士山)←←
青森市内には久須志・戸門・沢山平野にそれぞれ久須志神社が存在し、鰺ヶ沢にもあると書きましたが……もっとありました(笑) グーグルマップめ、嘘ついたなーー!!!
失礼致します。
青森市の築木館にもこんなのあるみたいです。私は神社までは行ってませんけど(^^;) pic.twitter.com/xNejCkvesQ— 須麿鷸夏雄 (@marinehouse1963) April 29, 2020
→→築木館久須志神社←←
そして外ヶ浜町の平館にもありました……!
(たぶん探せば、もっと出てくると思うんです。。。)
じゃあなんで、こんなにも “久須志神社” が存在しているの?
藩政時代富士山信仰は盛んでしたので久須志が点在しても不思議はありません。捻って古語で模索すると、アイヌ語でクスは奇するの原語であり、助ける、奇跡、そしてクスリは薬と同音語でした。富士山も薬師如来と縁があり、原別奥内平内などアイヌ語が多い青森を鑑みれば、浪漫は尽きることがありません
— 鵜飼真守 (@NatoriSousha) April 29, 2020
富士山信仰……。つまり富士山の本社を中心として、青森に分社したということですか?でしたら各地にあっても納得です。宮城県にもあるといいますし。
そしてアイヌ語まで話は広がりました!アイヌ語でクスは奇するの原語であり、助ける・奇跡、そしてクスリは薬と同音語である……。
この話を聞いて、僕は思いました。神社には助けて欲しいという人がお参りにきます。あるいは何らかの奇跡を求めに……。なんかいいじゃないですか♪ “薬”も人を助けるためのものですし。
でも待ってください。まだ解決していない謎があります。
なぜ青森にだけ “久須志” という住所が存在しているの?
ちなみに富士山にもこの地名は存在していません。日本どこを探しても、まったくありません!そこで図書館に行って調べようとしましたが……コロナのせいで開いてません。不要不急の外出は避けましょう。。。
ネットでも情報はなし。ならどうしようか……と唸っていると
ああーーー、2か月前に人から借りてた本たち!
(相手のご厚意により、ずっと借りてていいことになってます。)
この本だらけの中から、角川日本地名大辞典 2青森県 を使いましょう。
調べてみると……
325ページ目にて
くすし 久須志<青森市>
[近代]昭和47年~現在の青森の町名。1~4丁目がある。もとは青森市古川と沖館・西滝の各一部。町名の由来は2丁目に鎮座する久須志神社にちなむ。1丁目は古川跨線橋の南西にあたる大正期以来の住宅地で、地主の姓をとって三上町と通称されていた。2~4丁目は水田地帯であったが、昭和40年代から西南方へ急速に宅地化が進んだ。昭和22年に開港した古川中学校がある。
久須志という住所は、昭和47年(1972)に誕生した比較的新しい地名だということが判明しました!
でまあ、ここまでいろいろと書きましたけど
住所の起源はわかりました。ですけど本当に富士山と関係があるのか、わからないじゃないですか?あくまで仮説でしかありません。
そこで青森市久須志の久須志神社を調べてみると……
→→御朱印巡り⑥青森市久須志神社←←
草創年は延宝五年(1678)。かつては薬師堂といわれ、古川村民の産神として崇敬された。明治初年に神仏混淆廃止により薬師堂は仏であるというので久須志神社に改められた。
富士山の文言は、一切ありません。
神社の人に訊けば、てっとり早いじゃないか。
ネット上で調べても正確性が担保出来ませんし、この結論に行き着きました(苦笑)
“不要不急” な世の中なので、電話でお伺いしました。
さあ、解答はいかに?!?!
Answer: 青森の久須志神社と富士山の久須志神社はまったくの無縁。同時期に偶然同じ名前に変わっただけ。完全なる偶然の産物だった……。
こういう時もあるよね♪