“常識” とは、何が為の “常識” なのか
そして常識は、いったい誰のためにあるのでしょう?
つまりは、”誰もが生きやすいように作られたルール” ということになります。
なので ”誰のため” と訊かれると、”皆のため” ということになるのでしょうか?
そしてルールから逸脱した人間は、こう呼ばれます。型に嵌らないとか破天荒などなど。詰まるところ……明確な意思を持たず、なあなあで生きている人間からすると
普通とは違う、変わった人
あるいは馬鹿者とも思われるかもしれません。
しかし、普通ではない人々が世界を作ってきた
彼らに与えられたものは、芸術でした。ただし常識の中で生きている人からすれば
”何て無意味な事をしているんだ” とも思えてしまいます。
ですけど考えてみてください。ひたすらに、己の求めるがままに突き進んだ人々のおかげで、世界は形作られ、色を付けられて明るく変わり、発展してきたのです。
ダヴィンチ はもちろん、広い意味でいえば 発明王エジソン や諸々の宗教家もそうです。
芸術を追い求めるからこそ技術は発展し、人々の心を明るいものに変えてきました。
世界に無意味なものなど、一つもないのです。
–空族- は何を成し遂げようとしているのか
空族は2000年代に忽然とあらわれ、日本映画界で特異な位置を占めている作家集団です。常識にとらわれない、毎回役者は素人を起用し長期間に及ぶ撮影・配給・宣伝までも自ら行います。作品のソフト化を行わず、劇場や上映会を通してしか作品にふれることはできません。テーマも日本にとどまらずアジアを広く見据えています。
ホームページより
常識の範疇で考えるのであれば……役者は演技力のある劇団員か、もしくは有名どころの俳優を呼べば知名度は抜群です。しかも配給や宣伝など分業化すれば、負担は少なくて済みます。作品を作ったのならばDVDなり映像配信をして利益を上げればよいのです。
金儲けの為でなくても、生きるために金を作ることは大切な事です。
しかしそれらを放棄し、ひたすら己の道を貫くのです。
ここからは私自身の解釈ですが……
- 役者に素人を用いる → 形作られた ”演技” は、本物ではない。何物にも染まっていない人の、ありのままの表情が欲しい。
- 撮影・配給・宣伝を全て行う → 自分らの納得するモノを作り、自分らの納得のいく方法で最後まで行いたい。完結したい。
- 作品のソフト化を行わない → あくまでその作品は ”その時点” での訴えだから。
見る人 撮る人で様々なお考えはあるでしょうから、これ以上書くのは避けましょう。
そして ”芸術” を追い求めた先にあるのは……果たして何でしょうか。
青森松竹アムゼにて上映! そして最後の夜には……
2019年11月2日㈯・3日㈰の両日開催。
会場:青森松竹アムゼ (青森県青森市緑3-9-2・サンロード青森アムゼ地下)
舞台挨拶には空族より 富田克也氏(監督・脚本)と相澤虎之助氏(共同脚本)がお越しになります。(企画・主催/映画上映団体「大地の眼」)
上演作品はなんと以下3作品あり!
サウダーヂ (2011年)
「土方・移民・ヒップホップ」をテーマに、地方都市の実情を鋭くとらえ、“空族”の名を世界に知らしめた出世作。
バンコクナイツ (2016年)
構想10年、「娼婦・楽園・植民地」をテーマに、タイ・ラオスオールロケを敢行した大作。
典座-TENZO- (2019年) ←←東北初上映!
そして全国曹洞宗青年会と組み、震災以降の仏教をテーマとし、ダライ・ラマ法王からの推薦コメントも贈られている最新作。
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そして最終日11/3㈰の夜には……
Aomori Quarter(青森県青森市安方2-11-3)にて、18時より開催!
映画も併せ、ぜひともお越しください!
◎ 映画お問い合わせ
・前売チケット電話予約・会場アクセスについてのお問い合わせ
青森松竹アムゼ TEL:017-731-1177
・その他のお問い合わせ
企画・主催/映画上映団体「大地の眼」
TEL : 090-4609-8397(アケヤマ)090-3687-5797(カトウ)
E-MAIL : eartheye.info@gmail.com
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