青森県三沢市といえば、米軍基地の街として知られるが、意外なところでハリウッドのヒット作とつながりがある。ディズニーアニメーションの人気作『ズートピア』の監督、バイロン・ハワードが同市生まれだ。1968年12月26日、三沢市で生まれたハワードは、アメリカ人として育ち、ディズニーで活躍するアニメーター・監督となった。そんな彼が続投する続編『ズートピア2』が、2025年12月5日に日本で公開されたばかり。青森の地元民にとっては、誇らしい「意外な縁」といえるだろう。
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米軍基地生まれのディズニー監督
バイロン・ハワードは米軍基地のある三沢で生まれ、生後すぐにアメリカへ移り、ワシントン州イサクアなどで育ったハワードは、幼少期から絵を描くことに没頭。エバーグリーン州立大学で美術の学位を取得後、ディズニーに入社した。初監督作『ボルト』(2008年)を経て、『塔の上のラプンツェル』(2010年)でアカデミー賞にノミネートされるなど、キャリアを積み重ねてきた。
2016年に公開された『ズートピア』では、リッチ・ムーアと共同監督を務め、多様な動物たちが暮らす都市を舞台に、差別や偏見をテーマにしたストーリーが世界中で大ヒット。興行収入は10億ドルを超え、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した。この作品でハワードは、監督としてだけでなく、ストーリーの原案も手がけている。
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『ズートピア2』で続投、青森ファンも盛り上がり
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そんなハワードが、続編『ズートピア2』でも監督として続投。共同監督はジャレド・ブッシュで、主人公のウサギの警官ジュディとキツネの詐欺師ニックが、再び冒険を繰り広げる。アメリカでは11月26日に公開され、世界で記録的なスタートを切っている。日本公開は12月5日で盛り上がりを見せている。
一部の青森県民の間では、ハワードの三沢市出身が話題に。SNSでは、「この機会に名誉県民賞を授与したらどうか」という声も上がっている。さらに、青森との意外な縁はこれだけではない。青森県八戸市出身の声優・種市桃子さんが、前作『ズートピア』の日本語吹き替え版で「女ウサギ記者」役としてクレジットされている。種市さんは、地元八戸のマスコットキャラクター「うみねこはっぴー」の声も担当するなど、地元愛が強い声優として知られる。こうした複数のつながりが、青森ファンにさらなる喜びを与えているようだ。
『ズートピア2』は、家族で楽しめるエンターテイメントとして、青森から生まれた監督の活躍を祝うのにぴったり。劇場でその世界観を味わってみてはいかがだろうか。







