津軽為信と石田三成の仲介、忠義の逸話

津軽為信が大名となるまで

• 津軽為信は、もともと南部氏の庶流から独立し、津軽地方の支配権を確立した戦国武将です。

• 天正18年（1590年）、豊臣秀吉による小田原征伐の際、津軽為信は家臣を伴い自ら秀吉のもとへ参陣し、津軽特産の鷹などを献上しました。

• この際、石田三成や羽柴秀次、織田信雄らの仲介・取り成しによって、為信は秀吉から正式に津軽三郡の領有を安堵され、独立した大名として認められました。

三成公への恩義と忠義

• 津軽為信は、石田三成の仲介によって大名として認められた恩義を深く感じていました。

• 関ヶ原の戦いでは地理的な事情から徳川方に味方しましたが、大坂城にいた自分の息子に命じて、石田三成の次男と娘を密かに救出し、弘前城で匿っています。

• その後、三成の娘・振姫は為信の嫡男と結婚し、三成の次男の子孫も津軽家の重臣となるなど、恩義への報いと三成家への忠義を行動で示しました。

忠義の武将としての評価

• 津軽為信は、単なる政治的な打算だけでなく、石田三成への恩義を生涯忘れず、家族ぐるみでその恩に報いた忠義の武将として知られています。

• このような行動は、戦国時代の武将の中でも特に義理堅い人物像として後世に語り継がれています。

まとめ表

津軽為信は、石田三成の仲介による秀吉からの大名認定という大恩に対し、時代を超えて忠義を貫いた希有な武将です。