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アオモリコネクト特派員のかんからです。
さて今年も春3月に突入ということで、新しい生活にときめく人、雪から解放されて有頂天になっている人などいらっしゃると思います。ちょうど今ごろだと確定申告でアタフタしてる人もいると思いますが……諸々落ち着いたら、どこかへ旅行の計画を練るのもいいでしょう♪
もちろん青森県内で観光するのもよし、遠出して東京大阪、はたまた海外もアリかも🛫 でも円安物価高の時代ですから、お金との相談も必要ですよね💦 そのあたりは十分吟味してお考えいただければと思います。
この記事では青森県内の4月中旬から5月初めまでの宿泊にまつわる状況をお伝えしたいと思います。青森県内にお住まいの方はもちろん、県外からお越しになる方のお役に立てれば幸いです✨
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戻ってきた観光客
参考:青い森オープンデータカタログ 施設数は年によりバラツキがあるが、概要を見ることは十分可能だろう。宿泊施設は約75施設、観光施設は約35施設。
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コロナ禍の始まりである2020年の観光施設・宿泊施設の入込客数は急落する事態となり、世情や感染対策により自粛を求められる事態となりました。翌2021年も同様の状況は続き、観光促進のキャンペーンを幾度となく行う一方で、コロナの感染拡大のタイミングに伴って自粛を余儀なくされる事態は続きました。しかし世情がコロナに対して順応してきた2022年以降は観光施設・宿泊施設の入込客数が例年通りに戻っていき、2024年に至ってはコロナ禍以前の宿泊者を超える快挙を成し遂げたのです。
その宿泊者の内訳を見ていくと、海外から来た方々が多くなっていることがわかりました。
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訪日宿泊客数の飛躍的増加
東北管内の延べ宿泊者 国土交通省 東北運輸局 青森県で行っている統計と一部差異があるが、統計データの該当施設数による違いによる。
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かつての安倍政権当時から訪日観光客を増やすキャンペーンが行われており、青森県でも2019年には356000人もの訪日客の宿泊が行われました。コロナ禍によってその流れが一時断ち切られかけましたが、2023年より以前の流れに復帰。去年は11月までの累計ですが、すでに40万人を超えているのはすさまじいですね!
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国や地域別では台湾からが最も多く、13万800人。次いで、中国からが5万5820人、韓国からが3万7710人となっています。
増減数では、シンガポールからの宿泊者数が最も増え、2019年より1万600人多い1万8510人でした。
県誘客交流課は、今後も、国や地域ごとの旅行需要に応じた誘客対策を講じていくとしています。
2024年の1年間 外国人のべ宿泊者数過去最多/青森県 ABA
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報道はされていたけど、実態としてどんな感じかな~と思っていた方も多いと思います。グラフで見るとまた印象が違うものですね✨ 2024年の国籍別データをご用意できなかったので、2023年までのものでご勘弁ください。
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今年春の宿泊予約状況は?
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先ほど語ってきた通りなら、今年はすごく混み合うんだろうな~と思いきや!実はそうでもない? ゴールデンウィークのはじめにおいては概ね同じくらいの部屋の空き具合か、もしくは去年よりも予約しやすい状態で推移している模様です。弘前さくらまつりのイメージで人気のある弘前地域は他の地域と比べ予約の取りづらいのは確かですが、部屋の予約を行っている施設数は去年と比べ、今年は5~6軒も増えて予約可能になっています。青森地域も同様で5~6軒増。人気のある地域で客足が鈍っている??
一方で例年比較的空いている八戸地域は去年と比べ1~2軒減ったくらいで、それほどの変化は見られませんでした。
去年のデータを下に示しておきますが、いくら予約が取りやすい状況だとしても、次第に部屋は埋まっていきます。これからは販売客室が減っていくターンが続くので、もしホテルをとるならお早めに!
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基本的に宿泊施設は金曜土曜や翌日が休みのタイミングに混み合い、日曜や平日に空く傾向があります。その点を加味すると、去年は27日28日29日ともに休み、今年は27日29日が休み。28日が休みでない影響、つまりゴールデンウィークにおける長期休暇の取りやすさが今回の宿泊予約状況に影響しているかもしれません。
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どのタイミングが混み合っているの?
宿泊施設販売数の推移 2025年
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予約が一番取りづらい弘前をクローズアップしてみると、弘前さくらまつりの始まる最初の土曜日が激混みとなっております!残り3軒の宿泊施設しか販売されておりません!!ちょうど桜の開花予想が4月18日らしく、まさにそのタイミングを狙って予約が早々と埋まってしまったのでしょう🌸
ちなみに桜は開花から10日ほど経つと散ってしまうので、とすればなんとか満開の状況か、もしくは花吹雪を目撃できるタイミングとして4月26日が混み合っているのが頷けます。全体的な予約の傾向を見ても、4月19日から27日まで平日も予約が埋まっている状況となっているので、平日に休暇を取って泊まりに来る観光客がどれほど多いことか! 嬉しいことですよ🌸
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宿泊施設販売数の推移 2024年
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ちなみに去年のデータと比べてみると、同日差ではないので純粋な比較はできませんが、4月25日以降の宿泊施設販売数累計は両年ともに同じでございます。なので2025年のゴールデンウィークのはじめは予約状況に不調が見られるが、全体的な期間を通してみれば同じくらい。さらに言えば今年のほうが統計を早いタイミングでとっているので、去年よりも予約が入っている状況になるに違いありません!
4月12日から24日における傾向を見比べると、2025年のほうがすでに予約が多く埋まっていることがわかり、とすれば激混みになる予感。。
現時点で前年比宿泊客数が1.05倍に達するのは確定として、これからの予約入り次第によっては宿泊客数が前年比1.10~1.20倍に達するのを見込んでもいいのではないでしょうか。
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気になる料金は?
CXL=キャンセル
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まずは金額表で示しておきますけど、これは非常に見ずらい(笑) 自分でもそう思いますもん。なのでとりあえず詳しく読み解きたい方だけ見ていただいて、それ以外の方は上記はスルーして次のグラフ化したものをご覧ください👇
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弘前地域概況
最安値……主に各ホテルのシングル料金。
2025年 3月13日平均価格 26453円
2024年 同時期平均価格 19378円
2023年 同時期平均価格 17623円
2022年 同時期平均価格 17138円
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最高値……主に各ホテルのダブル・ツイン料金。
2025年 3月13日平均価格 60486円
2024年 同時期平均価格 47586円
2023年 同時期平均価格 26063円
2022年 同時期平均価格 32554円
円安物価高の世の中に突入して久しいですが、観光産業に直結する弘前は大いに影響を受けていることが分かります。
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青森地域概況
最安値……主に各ホテルのシングル料金。
2025年 3月13日平均価格 13537円
2024年 同時期平均価格 16709円
2023年 同時期平均価格 18229円
2022年 同時期平均価格 8654円
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最高値……主に各ホテルのダブル・ツイン料金。
2025年 3月13日平均価格 28805円
2024年 同時期平均価格 23021円
2023年 同時期平均価格 25585円
2022年 同時期平均価格 25603円
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八戸地域概況
最安値……主に各ホテルのシングル料金。
2025年 3月13日平均価格 7198円
2024年 同時期平均価格 11832円
2023年 同時期平均価格 8278円
2022年 同時期平均価格 6740円
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最高値……主に各ホテルのダブル・ツイン料金。
2025年 3月13日平均価格 17428円
2024年 同時期平均価格 20240円
2023年 同時期平均価格 12868円
2022年 同時期平均価格 12765円
各都市の料金を考えると、明らかに八戸地域が宿泊の狙い目です👍
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すばらしい旅行ライフを!
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ランダムに抜粋したホテル料金の経時変化をご覧いただきましたが、タイミングによって料金が異なるのは当然のことで、これをダイナミックプライシングといいます。日付によって異なるのは皆さんも理解できるでしょうけど、たとえ同じ日であっても予約がかなり入っていれば料金を高く設定しなおすこともありえます。もちろん逆もしかりです。
その点を十分理解しつつ、あとはその料金を示すだけの十分な根拠(ホテルのレベルなど)を考え、自分の予算にあう旅行ができることを祈りつつ、この記事を締めたいと思います。
お読みいただきありがとうございました🌸
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