物書きナレーターの虹倉きりです。
青森在住30年目(=年齢)ですが、「訛り」というものにあまり接してきませんでした。
というのも、父が神奈川の方の横浜出身だったから。家では神奈川弁に近い標準語でした。
そして母方もまた母以外全員他県生まれ。祖父に至っては韓国出身なので国レベルで違います。
(一応言っておきますが、母も伯父もいとこも私も日本国籍。祖国はあくまで日本です)
じゃあ母はどうなのかというと……そもそも訛り全開で喋るのが好きじゃないらしく、ほんのり青森訛りの標準語を話しています。
なので青森市内の高校に進学したときは感動を覚えました。
青森市内の高校生って、めちゃくちゃ訛るんだ……!!
クラスメイトの喋りを聴いていると、まぁ津軽弁話者が多いこと多いこと!
津軽地方なので当たり前っちゃ当たり前ですが、みんなしっかり訛っていることに感銘を受けました!
もちろん担任も津軽弁でしたし、放送部顧問の先生も津軽弁でしたよ!
そんなわけで高校から本格的な訛りに触れたわけですが、結構面白いと感じる単語もあるわけで。
それこそ冒頭に触れた「よく分からない違和感」を表すときなんかそうです。症状を伝えるときに重宝するんですよね。
喉の不調で耳鼻科にかかったときのことです。
扁桃腺が腫れた影響で痰がものすごく絡み、喉もにやにやしていました。
それよりもつらかったのが飲み込みづらさ!全扁桃腺ユーザーなら一度は体感していると思いますが、何も食べていないのに喉づまりしている感触が超絶気持ち悪いんですよね!!
このつまり感、あろうことか形容できる言葉が当時の私にはなくて……
なんと言えばいいんだろう?
と必死で考えていました。
そして訪れる診察。喉の状態について聞かれると……
「なんか……むっついです」
閉塞感があると言いたかったのでしょうか、口の中に違和感があることを伝えたかったのだけは覚えています。
そこで先生が一言。
「まぁ、むっついのもそのうち取れるから……w」
通じたことにびっくりしました。
「虹倉さんってあまり訛ってないよね」
これ、県外在住のフォロワーさんからよく言われますw
その理由は標準語ベースの環境下で育ったからで、声の仕事とは全く関係ありません!
青森県出身といえど、育った環境は違いますから。でも十和田のアクセントは昔から「と↓わ↑だ→」なんですよね。
ちなみに今は津軽訛りできます。下手だけどね!!