|その関係、アオモリにつき。|#02 すずめの焼き鳥丼。


ジェンゴスキーと言う名前は、以前三戸町でまち歩きツアーのガイドをしていた時に付けた。高校卒業して都内にいた頃ですら都心より郊外が好きだったからである。ちなみに「じぇんご」とは青森の南部弁で「田舎」と言う意味。田舎が好きで「じぇんご好きー」。ロシア的な要素はあまり無い。ガイドネームとして本名と使い分けるつもりが、結構この名前が周りの方々から愛されてしまったので、アーティストネームとして活動している。

オンとオフを分けるのは大切だと思う。稀にそのスイッチが見えない人に出会ったりもするが、大抵は「オフになる瞬間」を持っているものだ。前に母に言われたことがある。「お前の仕事は関わっている人たちとの関係に仕事もプライベートもないから大変だ」と。確かに。いい面と悪い面があるな、と想像した。

いい居酒屋の条件もそれぞれあるだろう。初めて行った居酒屋で、店員さんやお客さんと会話をするのもよし。馴染みの居酒屋で店主の方や常連さんたちと酌み交わすのも楽しい。けど今日は、お喋りもちょっとでいい。ぐっと飲んでさっと食べて帰りたい。ときどき訪れる隣町の店に来た。レモンサワーと焼き鳥丼を注文して、黙々と食べる。甘辛いタレの焼き鳥、そのタレが染みたご飯。別々に注文することもできる料理をひとつのどんぶりに乗せただけなのに、この贅沢感って何でだろう。お会計を済ませ、外へ向かう私に挨拶してくれる店主とお母さん。店主の口元だけで笑う笑顔が好きだ。

|すずめ|

青森県三戸郡南部町大向勘吉4ー3
営業時間 17:00-24:00 毎週月曜、第4日曜定休
https://suzume.site/

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