【虹倉きりのアオモリライフ!】#06 おじさんバンドに泣かされた話

物書きナレーターの虹倉きりです。

ローカルイベントには、地元主軸に活動するクリエイターが参画していることがよくありますよね。例えば地元有志によるバンドとかがそうです。

 

それはそうと、野辺地町の停車場まつりに行ってきました。

※のへじ停車場まつり主催者様より使用許諾を得ています

 

朝から晩までぶっ通しで稼働する屋外ステージ。最初プログラムを見たときは音楽フェスみたいだなと思いました。
なお実際は準備とかもあったので、要所要所に休憩タイムが設けられていました。

 

んで、タイトルの回収。

超偏見で申し訳ないのですが、地元有志のバンドっておじさんバンドが多いじゃないですか。
でも会場は何故か湧くんですよ。どうしてでしょうね?
特にベンチャーズ系とかビートルズ系とかは客席のボルテージがアガる印象が強いです。ロックしているからなんですかね、知らんけど。

 

んで、ライブを見た。

私が見たおじさんバンドのステージはフォークソング系の音楽メインだったのですが、なんか面食らっちゃって泣きそうになりました。
その方はご両親に宛てた曲を披露していたのですが、何故か自分の祖父母のことが頭によぎってきたんです。

曲は、認知症になった両親を看ている主人公(?)が在りし日の想い出を懐かしむ……というものでした。虚ろな目で見ている父親が自分の知っている姿と乖離していくことに戸惑いながらも一緒に過ごす時を大切にしていたんだなぁと聴いていて思いました。
演奏前後のトークで「実体験を元にしています」と仰っていただけに、ところどころでゾクっとなるわ思わず目を背けてしまうわで、詩的に変化しただけのリアルさを味わうことができました。

 

じいちゃんばあちゃんについて

祖父母には感謝しきれない恩があります。

酒癖が悪かった父との折り合いが悪くて、小学校のときは一緒に過ごしたくないあまりに毎日祖父母の家に転がり込んでは一緒にごはんを食べていました。
家に帰る際、一人で行けると繰り返しているのに祖父が「一緒に行ってやる」と聞いてくれなかったのは良い思い出です。

 

勘の鋭い方はもうおわかりでしょう?
つまり、祖父母の家がシェルターだった――というわけです。

 

晩年は二人とも認知症になり、穏やかに旅立ちました。
深い闇はできたもののグレずに生きてこれたのは、祖父母のビッグすぎる愛に守られたといっても過言ではありません。

 

結論:おじさんの曲によって祖父母の想いを馳せた挙げ句、アラサー女子の涙腺が刺激されました。

Author: 虹倉きり
事務の仕事をしている物書きナレーター。アオモリコネクトではエッセイを毎週連載しています。

2 thoughts on “【虹倉きりのアオモリライフ!】#06 おじさんバンドに泣かされた話

  1. きり様
    初めまして、
    のへじ停車場まつりのMCを担当していた、
    シンガーソングアーティストたいぞうです。イベントやライブ活動を生業としております。

    小雨の中お越し下さりありがとうございます。
    記事などのアップもありがとうございます。

    いらぬおせっかいとお感じになるかもしれませんが、
    のへじ停車場まつりの主催者さんへは、
    画像の転載の許諾は得てらっしゃるのかしらと、その辺だけが気になりましたので、コメントを致しました。

    1. たいそう様
      記事を執筆いたしました虹倉きりと申します。
      お問い合わせいただきました件につきまして、別途メールにてお送りいたしましたのでご確認くださいますようお願いいたします。

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