青森市宿泊入込客数は13ヶ月連続でコロナ前2019年を上回る。弘前さくらまつりの開始時期考察。#月例観光統計 #人流 #VRESAS

A-join特派員のかんからです。

ちょっと気になる記事があったので借用します。

 新型コロナウイルス禍の影響が和らぎ、青森県内で観光需要の回復が続いている。県の調査によると、県内の主要宿泊施設の宿泊者数は3、4月と2カ月連続でコロナ流行前の2019年を上回った。5類移行から1カ月がたち、6月に入ってからも人の往来は活発な様子。本格的に再開したクルーズ船の寄港や水際対策の終了を受け、インバウンド(訪日客)の姿も少しずつ戻りつつあり、関係者は「回復期から伸長期に入ってきた」と、需要拡大に向け気を引き締めている。

コロナ反動で増、青森県観光「伸長期に」|観光・イベント,経済・産業・雇用|青森ニュース|Web東奥 (toonippo.co.jp)

これだけ読めば『回復してきたんだ~良かったね♪』で済むんですけど、

データを知っている僕からしたら『本当ではあるけど、本当ではない』という思いが。

一応この部分だけ読めばそういう話に成り得るってだけなので、詳しくは当該日紙面か東奥日報の有料会員になって読めばいいかと思いますが

逆にコロナ禍よりも悪くなってる地域も存在してるので、それはなんでかな~と考えても結論は出ず。ひとまず皆さんも考えて見てください。

まずは良い話題から

https://aomori-join.com/2023/06/25/nebutaaa-aomori/

青森市宿泊入込客数は13ヶ月連続でコロナ前2019年を上回る

つまり2022年4月から2023年4月まで、連続13カ月に渡りコロナ禍に入る前の2019年を上回ったことになります。この調子が続けば、おそらくは2023年5月も超えてきそうじゃないですか?

2022年自体は “青森市2022年宿泊入込者数は過去20年で最多” という事象を迎えましたし、2023年も今の勢いを失速しなければ これを上回る可能性は十分です!

https://aomori-join.com/2023/02/14/saita/

県全体で見ると

**23/07/23 間違いがあったので修正しました**

日帰り客の大幅増加

一方で観光施設に焦点を当てると、客足がコロナ禍前のレベルに回復しているのがわかります。つまりお泊りには至らないまでも、日帰りの観光客の大幅増加があったのではないでしょうか。

弘前はコロナ禍前の客足回復へ

弘前市では2023年3月から2019年を上回る宿泊客を受け入れています。そして観光客増減を示す指標である弘前市立観光館のデータを見てみると、2019年までには至らずも明らかに前年より多い客足が見て取れます。

あくまでデータ上から言えば、弘前地域は観光というよりはビジネス主体の動きが宿泊客増加の要因。ひとえに #さくら祭り を行うにしても、その陰には様々な産業が関わっています。そういったところが絡んでいるのかもしれませんね。

回復途上な八戸&堅調なむつ

**間違いがあったため、後から一部修正しました**

八戸市は昨年よりは多い宿泊客を受け入れているものの、未だコロナ禍前の水準には戻っておりません。一方でむつは堅調なようですね♪ただしその内約を見ると、観光というよりかはビジネス主体のようです。それは安渡館の入込客数があまり回復できていないところから相対的に分かります。

#さくらまつり に適した開催時期は?

【観測史上最速の開花宣言】弘前公園 園内の桜の様子(2023年4月7日) – 弘前さくらまつり (hirosakipark.jp)

#弘前さくらまつり は4/21~5/5までが会期でした。一応早咲きだったこともあり、準お祭り体制を4/15から敷いていましたが……開花したのは4/7🌸

明らかに桜祭り中に葉桜になってしまうという事態に陥ったわけですが、じゃあ開催時期を前にずらせばいいかというと、そう簡単に決着のつく問題ではありません。

ゴールデンウィークの客足も舐めちゃいけませんから!

ということで人流データを見ていくと、祭りを待ちきれずに県外から多くの観光客が弘前めがけてやってきたのが分かりました。2019年比の比率だけで比べると、正月大晦日並みの比率を叩き出してしまっているわけです。

なので人の流れはお祭り開催時期だけではなく、桜の時期に合わせて発生しています。なので会期を前に適切にずらすのなら、まちうける客足に対して大きな利益を生むのは確かなようです。一方で会期でなくなったゴールデンウィークの扱いはというと、それはそれで別イベントを開催して賑やかにするのがいいかなと僕なら考えます。

桜の時期に全国各地から大勢の客足が向かうのは、県内では弘前を中心とする津軽地域のみにみられる現象です。それは青森県全体の人流の状況から見ても明らかなことと言えます。#弘前さくら のネーミングバリューはそれほどまでに強く、この強さをこれからも続けたいのであれば、“祭りの時期に絶対さくらが咲いている” というイメージを捨てるべきではありません。

これらの情報を踏まえ、みなさんはどのように考えますか?

Author: かんから
本業は病院勤務の #臨床検査技師 。大学時代の研究室は #公衆衛生学 所属。傍らでサイトを趣味で運営、 #アオモリジョイン 。

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