#八戸ブックセンター で行われてた #三浦哲郎 展の一コマ、面白いワークショップにて。21/07/25(日)レポート

アオモリコネクト特派員のかんからです。先日まで #八戸ブックセンター で開催されました、ギャラリー展「中高生に伝えたい三浦哲郎」。8月22日(日)までの期間で、多くの方々にご来場いただきました。でも “三浦哲郎” と聞いても、若い人はあまりご存知ないかもしれません……。ですので特に若い世代の方には、『八戸出身の作家で、こんなに凄い人がいたんだよ』ということを、このギャラリー展を通じて知って頂けたかなと思います。

【ギャラリー展】中高生に伝えたい三浦哲郎 | 八戸ブックセンター (8book.jp)

三浦哲郎 – Wikipedia

ギャラリー展の様子

このように館内で行われていたわけですが……

なんと!紙をちぎった跡が!!

とまあ思わず驚いてしまう訳ですけど、これはこれで大丈夫です。

“ちぎっていくこと” を推奨していますので、『これ読んでみたいな~』という作品があったら、ご自由にちぎっていいのです!

もし『この作品、なんか良さそう。続きを読んでみたい!』と思ったら、作品が載った本をお買い上げ頂けたらなと……。雨の日なんかに、家でじっくり読書もいいじゃないですか✨

21/07/25(日)レポート(飯田竜太氏トークイベント)

飯田竜太さん (@ryutaiida) / Twitter

Ryuta Iida(@ryuta_iida_lithosphere) • Instagram写真と動画

飯田竜太 / Ryuta Iida / Lithospher (ryuta-iida.com)

この度は三浦哲郎ギャラリー展をより深く楽しむため、彫刻家の飯田竜太さんをお迎えして、7/24(土)と7/25(日)にトークイベントが行われました。今回は25日のイベントにお邪魔させて頂き、その様子を取材させて頂きました。

■トークイベント「中高生に伝えたい三浦哲郎」

展示デザインを監修した飯田竜太さんに、三浦哲郎の作品の魅力や、展覧会のみどころを伺います。高校生の部では三浦作品をより深く鑑賞し、自分なりの表現を試みるようなワークショップも行います。

【ギャラリー展】中高生に伝えたい三浦哲郎 | 八戸ブックセンター (8book.jp)

生徒たちは、熱心に聴き入る

この日は高校生が約20名、関係者などを合わせると約30名が参加しました。参加されている生徒さんの誰もが熱心で、飯田さんの言葉を聞き逃すまいと真剣な眼差しです。一方で飯田さんのトークも上手なのはもちろんですし、さすが現在も大学で准教授を務められているだけあって、生徒さんたちのちょっとした機微に気づいたり、飽きさせない工夫が言葉の端々に感じられました。そして飯田さん自身が深く三浦作品を読み込んでおられるのもわかります。その作品のイメージに併せギャラリー展での造形物も製作しておられますので、例えばこの作品に対してこの造形物をなぜ選んだかという理由を知ったうえで見ると、また普通に見るのとは違う楽しみ方ができると思います。

生徒さん方に配られた資料一覧

ワークショップ、お手紙をまさかの……?

飯田さんが集めに集め尽くした、世界各国の手紙……。いったい何に使うのだろう。

『その手紙に “今日朝起きて、ここに来るまでに起こった、一番面白い事”を書いてください』

と、飯田さんは生徒たちに告げました。感性豊かな若い彼らなら、きっと何かはあるはずです!僕みたいな社会慣れして擦れた大人は、毎日の変化に敏感ではなくなってますから。それに対して若い彼らなら、きっと何かしらあるはずです。何もかもが新鮮でしょ?(とかいうと、言いすぎですね♪)

ちなみに書くのには条件がありまして……

・なるべく人に伝えやすい言葉を選んで、ずらずらと長くはしない。基本3行に抑えること(川柳形式でも可)。最低限のセンテンスで最大限の効果がある言葉を選ぶ。

・言葉の配置の仕方は、手紙内であれば自由。

・言葉を書いた場所を、後から切りぬいて手紙上に立たせる。その時に表面の絵柄の邪魔になるような配置なら最高です!

下にうつむく生徒もいれば、顔をあげて天井を見て悩む生徒も。上を見れば、何かしらのワードが降ってくるかもしれない……?

『言葉を決める締切は、30分まで!三浦さんも言ってるんだけど、“締切を決めた方が俺はやれるし” だそうなので、よし、レッツゴー。』

“言葉” が決まったら、さっそく切れ目を付けて

事前に渡されているカッターとボンドを使って、手紙を “造形” していきます。

『本当はそれは “絵葉書” だから、誰かに見せたいわけじゃん。でもこの後、切っちゃうわけだから。“その絵を見るのは自分で最後なんだ!”という気持で切ってください。』

さあ、生徒さんたちはどのような発想を見せてくれるでしょうか??

完成作品一覧

朝起きたら 妹がすごい 怒られていて 

「お前”ひな”って呼ぶぞ」言って とばっちりをくらった謎

『プルプルした』

エレベーターに乗ったら まだ時間じゃなくて 後から2組乗ったら 動かなかった

それは残念でした。

造形も、このように緻密な構成があれば……

サイが虫になってるのもありましたし、

文字一つ一つをくり抜いて、浮き上がらせるパターンもあれば

言葉のセレクトはもちろんですけど、形の切りぬき方によっても生徒さんの性格がわかるような気がして、見てて面白かったです!

そして数々の作品を見終わった後の、飯田さんのコメントは……?

『作ったの要らない人は、そのまま置いてってね~。俺のコレクションにするから♪』

生徒さんの作品はきっと、飯田さんの元で一生大切にされることでしょう。。。

他にも様々な催しが行われています。

【ギャラリー展】『ぼくはいしころ』坂本千明 原画展 | 八戸ブックセンター (8book.jp)

【ギャラリー展】中高生に伝えたい三浦哲郎 は8月22日で終わりましたが、他にも見どころある催しはいっぱい……✨まずはホームページを読んで、興味が湧く催しがあるかチェックしてみてください。そしてぜひ、八戸ブックセンターへお越しくださいませ!

Author: かんから
本業は病院勤務の #臨床検査技師 。大学時代の研究室は #公衆衛生学 所属。傍らでサイトを趣味で運営、 #アオモリコネクト 。

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