「東奥見聞録」は、青森県にまつわる歴史を中心に、主に戦国時代〜江戸時代初期を扱う解説チャンネルです。ローカル史だけで閉じず、時に中央との関係も絡めたり、題材によっては“朗読風”の表現に寄せたりと、見せ方を変えながら掘り下げていくのが特徴です。
2026年時点では、「シリーズ ケカチのはなし」が更新されており、いま見始めても追いかけやすい状態です。(最新回はカテゴリ「東奥見聞録」から一覧で確認できます)
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なぜ内容が濃いのか:制作の手間が桁違い
解説動画は、まず資料の読み込みに数日かけ、原稿を作るだけでも10時間ほど。さらに25〜30分尺の動画編集となると、15〜20時間かかる場合がある——という趣旨の話が語られています。単に早回しで出すのではなく、「説を並べ、根拠を示し、最後に自分の結論まで畳む」作り方を志向している点が、密度に直結しています。
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合成音声×歴史用語の壁:読みの調整が“沼”
編集には「ゆっくりムービーメーカー4(YMM4)」を使い、音声合成では発音調整が必要になる場面が多いこと、ツール連携の都合で外部ソフト(VoiceroidUtil)で簡略化していること、歴史用語や人名の読みで試行錯誤があることが紹介されています。歴史系の“固有名詞地獄”を、実務目線で乗り越えている点も、このチャンネルの味です。
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初見におすすめ:まずは「津軽為信」回から入る
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「どれを見るべき?」という問いには、制作初期ながら「津軽為信はどこからやってきた?」を推しています。複数説を並べ、論点の“嘘ポイント”まで整理したことで、その後の解説スタイルが固まった——という位置づけです。あわせて「九戸の乱、津軽と南部で場外乱闘?!」や、短くまとまった民話系「雨と御山と姫の神」も挙げられています。
※2026年時点では、新シリーズの導入回も出ており、これから追いかけやすい状態です。まずは最新のシリーズ回→気になった人物へ遡る、という見方がおすすめです。
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これから:青森に根ざす人への敬意と、外からの視点
今後は、オリジナルキャラクターを軸に、より自由度の高い表現も増やしたい意図が語られています。一方で、現地の感度やスピードには及ばないという自己認識を踏まえ、青森に根ざす人への敬意を忘れずに、外から見た東北・青森文化の面白さを“見聞録”として紹介していきたい、という方向性です。
今後の更新にも注目です。
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「新シリーズ ケカチのはなし」ご本人からコメント
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ケカチの話について 北の歴史を紐解くとほぼ必ず出てくる話題が飢えと貧困の話です。今も残る供養塔、仏寺、記録、正直にそればかりをつつくと、せっかく今皆が楽しく幸せに暮らしているこの土地そのものへもネガティブイメージをもたらすばかりで手放しでは歓迎できないお題なのですよね。
ただ、ケカチもまた掘り下げると、ただ悪天候なだけではここまで酷い事態は発生しないことが分かります。奇跡的に難を逃れた地域は人の知と和が素晴らしい機能を果たしました。
歴史に残る天明大飢饉は天変地異の下地の上に『何をしくじった』のか、そのしくじりを放置し続ければ、今度はどんなに取り返しのつかないことが起こるのか。
そしてそんな詰んだ状況から人は再びどう立ち上がっていったのか…
この数年米を巡る混乱の世相と、2025年大河ドラマ『べらぼう』で描かれた天明飢饉の中の庶民の描写を見て、その時の青森(主に津軽)は?を描くことが出来たらいいなと思って製作しております。
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コメント要点
北の歴史では飢饉・貧困の話題は避けにくく、扱いには慎重さが必要
ただ「悪天候だけ」ではなく、人為要因や地域の“知と和”が結果を分けた
天明大飢饉を「何をしくじったか/どう立ち上がったか」という観点で描きたい







