27037918_s

青森山田が初戦快勝 初芝橋本に5-0、選手権2回戦へ

2025年12月29日、フクダ電子アリーナで行われた第104回全国高校サッカー選手権大会の1回戦で、青森山田高校(青森)が初芝橋本高校(和歌山)と対戦。優勝候補の一角である青森山田が、多彩な攻撃パターンで5得点を挙げ、5-0の完勝を収めた。2年ぶりの王座奪還を目指す青森山田は、順調なスタートを切った一方、初芝橋本は惜しくも初戦敗退となった。

試合経過:青森山田の攻撃力が光る一戦

試合は立ち上がりから青森山田が主導権を握った。選手権仕様の3-4-2-1フォーメーションを採用し、攻撃的なサッカーを展開。初芝橋本は縦に速いカウンターで対抗したが、青森山田の粘り強い守備に阻まれ、チャンスを活かせなかった。

前半8分、MF藤原栄之郎のクロスからFW深瀬幹太のシュートがGK岸和田谷柊太に弾かれると、こぼれ球をMF杉山大起が冷静に押し込み、先制点を奪取(1-0)。続いて23分、藤原のCKからDF大場光翔がヘディングで追加点を挙げ、前半を2-0で折り返した。初芝橋本は中野壮次郎の左サイド攻撃などで反撃を試みたが、シュートチャンスをほとんど作れず、無得点に抑えられた。

後半に入っても青森山田の勢いは止まらず、交代選手が活躍。29分(通算69分)、藤原のシュートこぼれを途中出場のMF今田匠が25mの強烈な左足ミドルで突き刺し、3-0に。39分(通算79分)には、再び藤原のCKこぼれをMF小山田蓮がボレーで決め、4-0。アディショナルタイムの40+4分(通算84分)には、MF小澤丈が倒されて得たPKをFW桑原唯斗が冷静に成功させ、5-0で試合を締めくくった。初芝橋本のシュート数は前後半を通じてわずか1本に留まり、青森山田の守備陣(GK松田駿主将、DF月舘汰壱アブーバクルら)が完封を達成した。

スターティングメンバー

青森山田高校(3-4-2-1):
  • GK: 松田 駿 (主将)
  • DF: 福井 史弥, 月舘 汰壱アブーバクル, 大場 光翔, 島津 亮太
  • MF: 小澤 丈, 麓 萊凛, 藤原 栄之郎, 杉山 大起, 斉藤 雅人
  • FW: 深瀬 幹太
初芝橋本高校(4-3-3):
  • GK: 岸和田谷 柊太
  • DF: 足立 優太, 西 真那人 (主将), 田村 海斗, 林 玲翔
  • MF: 西川 陽人, 中野 壮次郎, 松田 柊斗
  • FW: 鈴木 和優希, 山田 頼慈, 伊田 星豪

青森山田は後半に今田匠、小山田蓮、桑原唯斗らを投入し、フレッシュな選手で追加点を重ねた。一方、初芝橋本も児島由汰、金森日向大らを交代で起用したが、流れを変えられなかった。

次戦の見通し

この勝利により、青森山田は2回戦(12月31日)で大津(熊本)と対戦する(フクダ電子アリーナ)。青森山田は過去4度の優勝経験を持ち、今年はJ1岡山内定の松田主将を中心に、堅守速攻のスタイルで上位進出が期待される。一方、、初芝橋本は2年ぶりの選手権出場だったが――、強豪相手に力及ばず。来季の巻き返しに注目だ。

この試合は、青森山田の総合力が際立った一戦。全国の高校サッカーファンに、さらなる熱戦を予感させるスタートとなった。

Author: かんから
本業は病院勤務の #臨床検査技師 。大学時代の研究室は #公衆衛生学 所属。傍らでサイトを趣味で運営、 #アオモリコネクト 。

コメントを残す