八戸サッカー

J3リーグ第35節:ヴァンラーレ八戸、奈良クラブと1-1の痛み分け 残り試合で巻き返し誓う

試合概要

2025年11月8日、明治安田生命J3リーグ第35節で、ヴァンラーレ八戸はアウェーで奈良クラブと対戦し、1-1の引き分けに終わった。試合はロートフィールド奈良で行われ、2,142人の観客が見守る中、両チームが激しい攻防を繰り広げた。この結果、八戸は勝ち点1を加え、リーグ戦での連敗を止めたものの、上位争いでの厳しい状況が続く。

試合経過

出典:ヴァンラーレ八戸公式X(@vanraure)

試合は14時3分にキックオフ。八戸は3-1-4-2のフォーメーションを採用し、奈良の4-4-2に対して序盤からボールを保持しようとしたが、前半は奈良のプレスに苦しむ展開となった。前半は両チームともチャンスを活かせず、スコアレスで折り返し。ポゼッションは奈良61%、八戸39%と、ホームチームが優位を保った。シュート数は奈良5本(枠内3本)、八戸3本(枠内0本)と、八戸の決定力不足が目立った。

後半に入り、奈良が先に試合を動かす。後半8分、奈良の中島選手がペナルティエリア外から右足でゴール右下を射抜き、先制点を奪った(1-0)。これに対し、八戸は後半15分に中野誠也選手を佐々木快選手に交代するなど、攻撃的なカードを切る。後半24分には國分将選手を栗澤陸選手に、永田一真選手を妹尾直哉選手に交代し、反撃の姿勢を強めた。

八戸の粘りが実を結んだのは後半44分。途中出場の妹尾直哉選手がペナルティエリア内から右足でゴール右上に強烈なシュートを決め、同点に追いついた(1-1)。このゴールは、妹尾選手の今季の活躍を象徴するもので、チームに貴重な勝ち点をもたらした。試合はそのまま終了し、両チームが勝ち点1を分け合った。

イエローカードは八戸の高橋耕平選手(後半15分)と蓑田広大選手(後半32分)、奈良の百田真選手(後半34分)に出された。八戸の追加交代として、後半40分に高橋耕平選手を井波勇太選手に替えている。

試合データ

項目奈良クラブヴァンラーレ八戸
得点11
シュート810
枠内シュート44
ポゼッション(前半)61%39%
イエローカード12

八戸はシュート数で上回ったものの、決定機を活かしきれなかったのが悔やまれる。

監督・選手コメント

八戸の石﨑信弘監督は試合後、「前半のイージーミスが多く、中盤のバランスが悪かった。後半にメンバーを変えて追いつけたのは良かったが、決定的なチャンスを決めきれなかったのが課題。残り3試合でこの1ポイントを活かし、勝ち切る力を付けたい」と振り返った。先制されてからの粘り強さを評価しつつ、逆転勝利への改善を強調した。

得点を挙げた妹尾直哉選手は、「前半はプレスがはまらず苦しかったが、後半にスペースを突いて追いつけて良かった。交代選手とのコンビネーションがゴールにつながった。次の試合では冷静さを保ち、チームを導きたい」と語り、チームの団結をアピールした。

今後の展望

この引き分けにより、八戸はリーグ順位で苦しい立場に置かれているが、残り3試合で巻き返しを図る。次節はホームでの試合が控えており、ファンからの期待が高まる。一方、奈良クラブはホームで勝ちきれなかったものの、吉村弦選手がJリーグ通算100試合出場を達成するなど、明るい話題もあった。

ヴァンラーレ八戸は、この経験を糧にシーズン終盤を戦い抜く構えだ。

Author: かんから
本業は病院勤務の #臨床検査技師 。大学時代の研究室は #公衆衛生学 所属。傍らでサイトを趣味で運営、 #アオモリコネクト 。

コメントを残す