2025年11月2日、明治安田生命J3リーグ第34節で、首位を走るヴァンラーレ八戸がホームのプライフーズスタジアムで8位のギラヴァンツ北九州を迎えた。試合は後半の激しい攻防の末、八戸が1-2で敗北。直近の栃木シティ戦に続く連敗となり、J2自動昇格に向けた戦いに暗雲が立ち込めている。入場者数は2,576人を記録した。
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試合経過

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八戸は3-1-4-2のフォーメーションを採用し、直近リーグ戦から柳下と高橋を外して雪江と永田をスタメン起用。対する北九州は4-2-3-1で、辻岡と吉長に代わり長谷川と牛之濱が入った。両チームの過去対戦成績は八戸の4勝3分け2敗と優位だったが、この日は北九州の堅守速攻が光った。
前半は八戸がポゼッションを53%支配し、シュート5本(枠内1本)を放つ積極的な展開。一方、北九州はシュート1本(枠内0本)と守備に徹し、0-0で折り返した。八戸の澤上や稲積、國分がチャンスを演出したが、得点には至らず。
後半に入ると、北九州がペースを掴む。58分、北九州が高橋大悟のゴールで先制。八戸は反撃を試みるが、シュート数は後半も劣勢(最終的に八戸8本/枠内2本、北九州10本/枠内7本)。アディショナルタイムに八戸がようやく同点に追いつくも、直後に北九州の吉長がゴラッソを決めて決勝点。劇的な幕切れで北九州がシーズンダブルを達成した。
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選手の活躍と統計
八戸の澤上は直近5試合で4得点1アシストと好調を維持していたが、この日は得点に絡めず。北九州の高昇辰も直近5試合で3得点1アシストを記録しており、両チームのキーマンが注目されたが、北九州のカウンターが功を奏した形だ。全体のポゼッションは八戸53%対北九州47%と拮抗したが、枠内シュートの差が勝敗を分けた。
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サポーターの反応
SNSでは、八戸サポーターから悔しさが溢れた。「全てをエネルギーに変えて絶対昇格しましょう」「残り4試合、前を向いて戦い抜くのみ」と前向きな声が上がる一方、「キショいジャッジと通らないパスが横行」と審判やチームのパフォーマンスへの不満も。北九州側からは「劇的な勝利!」「シーズンダブル達成」と喜びの投稿が相次いだ。
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今後の展望
この敗戦で八戸は首位を維持しているものの、2位以下との勝ち点差が縮まる可能性がある。J2昇格は最速で次節以降に持ち越しとなったが、残り4試合で巻き返しを図る。次節は11月9日のアウェイ奈良クラブ戦。八戸は「絶対勝つ」とサポーターの期待を背負い、優勝争いを続ける。







