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アオモリコネクト特派員のかんからです。
先日3月30日に弘前市正伝寺さまに取材させていただいてました。
大変興味深い活動をされているお寺さまで、今回はその取り組みをご紹介したいと思います✒
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子供を大切にしているお寺さま
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正伝寺さまは弘前市の禅林街に長らく座しているお寺です。元は大鰐にあったお寺なんだそうですが、1680年に津軽藩の意向により現在の場所に移りました。そんな歴史あるお寺である一方で、現在の住職の想いもあり、お寺という存在を多くの人に開かれたものとしたい。特にお寺と関りが薄くなっている若い人たちに興味を持ってもらいたいと考えています。
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その試みの一つとして行っているのが、お寺に法事などで来た子供たちにポケモンのクリアファイルを配っていること。他にもお菓子を上げるなどして、ささやかながら子供たちにお寺に良いイメージを持ってもらいたいと考えておられます。
大人の世代向けに行っていることとして、定期的に開いているヨガ教室があります。ヨガ教室に合わせて本場インドカレー屋さんを呼んだりして、参加者全員が和気あいあいと楽しめるように努めています。
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最近始めたキャラクター
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∻薬師るり∻
お寺を象徴するマスコットキャラクターとして5年前に企画が立ち上がり、正式に運用し始めたのは3年前のこと。ネーミングは薬師如来本尊より放たれる瑠璃光に由来。
白い毛髪と特徴的な耳はお寺の由緒をモチーフにしており、お寺が大鰐にあった当時、白いきつねが木片を加えていたものを落としたのだそうです。その木片をよく見ると仏像であったことより、きつねのような毛髪と特徴的な耳をデザインに入れてみました。服装はお寺の装束というよりは、巫女を連想させるような映える朱色を基調としています。
グッツなどの実物化は最近になってからであり、キーホルダーやジュース、ビールへの挿絵などに使われ始めています。キャラクターのデザインは檀家さんがご厚意により描いてくださっており、今後の展開に期待です。
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棟方志功とも繋がりが?
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正伝寺さまは “ねぷた寺” としても知られており、先代と先々代の住職がねぷた絵師だったとか。芸術に造詣のある方々だったこともあり、先々代は板画家として有名な棟方志功とも共同作業を行ったとか。当時棟方志功が身につけたハチマキがお寺に残っているそうです。
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他にも正伝寺さま “掛け軸” でも注目されることがあり、所有なさっている “渡邊金三郎 僧 光惇 断首図” に描かれている生首がテレビ放映時に閉じていたはずの左目が開いたように見えたことにより、世間で広く知られることになりました。
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愛犬を愛するが故
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正伝寺さまでは昔から犬を飼っており、参詣の方々から親しまれてきました。1代目より順に名前が “タツゴロウ” “タツサブロウ” “タツジロウ” で、最近3代目が亡くなってしまったので皆様にお披露目することはできませんが、代わりにマスコットキャラクターの薬師るりちゃんと一緒にかわいらしいコーギーを登場させています。
人の行動をしっかり理解できる頭の良さをもつ2代目と、最近亡くなった3代目を合わせた2匹をモチーフにしています。
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また正伝寺さまではペットの供養墓も設けており、ペットを失う悲しみを深く理解している正伝寺さまだからこそ、預けることに安心できるのではないでしょうか。
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親しみやすいお寺を目指して
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何かふと思い立った時、『あのお寺さんに出かけてみよう』
相談事がなくても、ただ行ってみたい気がしただけ。
とりとめのないことで談笑でもいいし、あるいは静かな境地で佇むのでもいい。
お気軽に正伝寺までお越しください。
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《正伝寺 各SNS一覧》
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