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アオモリコネクト特派員のかんからです。
いよいよ祭りシーズンが近づいて参りました!多くの方々が参加されることかと思いますが、その状況を俯瞰していくというのが今記事のテーマです。予約入り状況、またはホテルレートの変化など抑えておくべきでしょう。円安物価高の時代に入り、身銭を切るという行為に注意深く成りざるを得ない現在。
これまで収集してきたデータを基に論じていきます。
👇過去記事👇
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好調な宿泊入込客数
元データ:青い森オープンテータカタログ、月例観光統計調査-2024年(令和6年6月分)
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コロナ禍で大幅ダウンした宿泊入込客数ではあったが、感染拡大の波を乗り越えつつ回復基調に入り、今年度は2019年以上の客足が予想されます。度々行われた観光キャンペーンは終了した一方で、旅行に対する需要がそれを確実に上回る状態です。
基本的に夏祭りシーズンに客足が多く集中する傾向があり、これは #青森ねぶた祭 に代表される観光シーズンに多くのお客様が宿泊されていることを示しています。人ごみを避けるという行為が薄れた今、宿泊業界のみならず飲食や物産などの関連する業界への好影響が望めると言えます。
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一方で観光施設への入込客数は宿泊に比べテンポ遅れで回復基調に入る展開となりました。これは度々行われた観光キャンペーンによって宿泊はするものの、目的とする場所以外に無闇に立ち入らないという意識が反映されていたかもしれません。
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ねぶたホテル予約状況
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お祭りシーズンにおける青森県内の宿泊状況をおさらいすると、青森弘前市街地は3~4月に一部ホテルで客室販売がされるのを除くと、7月に入るまで販売が抑えられる状況が続きました。これは例えば旅行会社や団体向けに抑えている客室があったり、あるいはプラン自体が作られる前であった。各社が例年決めている時期が7月だったことなどが考えられます。
比較対象として函館地域を示していますが、青森県外の他地域もおよそ同様の傾向を示しています。それだけ青森ねぶた祭の宿泊需要が高いことが伺えますね!八戸地域は青森弘前ほどの宿泊需要を発生しておらず、どれだけ売り切りへのスパートがかけることができるかが焦点となるでしょう。
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宿泊の年次比較
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基本的に2022年はネット上で精力的に客室販売され、2024年は2023年と同じような動向をたどっています。なぜこのような差が生まれているかというと、2022年は当時コロナ禍であり、いつもなら予約が入るはずの団体客ならびに旅行会社の仮予約がおぼつかない状況でありました。ですのでagodaのような予約サイトで3月という早い段階から販売を行っていました。
対して2023年は団体客や旅行会社による予約がなされたことにより、早い段階でネット販売を解禁する必要性がありませんでした。2024年は前年より早めに販売が行われているようです。
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料金変動(指数)について
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世間的には『ねぶた料金は高い!』『これじゃ泊まれないよ~』と嘆いているかもしれません。実際に円安物価高という現状がありますから、ホテル料金は高くなっている……?というイメージがわいても仕方ありません。
でもそうではありませんでした。2021年(ねぶた中止宣言迄)の値段を基準に考えてみると、2022年と2023年の値段が大幅ダウンしているのが分かります(料金実数値に関しては次のカテゴリーにて有料です)。コロナ禍における催事開催ということで、客足鈍化を恐れた宿泊施設各社は料金レートを低く設定して販売いたしました。
そして2024年となり、最安値は若干の上昇。最高値はまだ恐る恐るのレート設定となっております。
一方で上記の表は2021年に対する比を表すので、去年より今年の最安値は約2倍になったとの見方も可能です。
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料金変動(実数)について
2021年からの各宿泊施設の販売価格も公開中